ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

プレイ・ブースターについて考える

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今日は新しく発売されるプレイ・ブースターについて。

 

プレイ・ブースターは現在発売されているドラフト・ブースター及びセット・ブースターに代わって発売されるブースターパックです。

内訳は以下の通り。

・コモン 6枚

アンコモン 3枚

・レア/神話レア 1枚

・基本土地 1枚

 

・コモン/ザ・リスト 1枚

・不特定カード 1枚

・不特定Foilカード 1枚

・広告/トークン/アート 1枚

 

コモン、アンコモン、レア、基本土地については従来のドラフト・ブースターと変わらない為省略します。

強いて言えばレア枠は1/7の確率で神話レアに変わります。

ゼンディカーの夜明けから神話レアの確率は1/7.4だったはずなので、ここも微妙に上方修正されています。

また基本土地も20%の確率でFoilが出現するようになっており、こちらについては確率が激増と見て間違いないでしょう。

 

コモン/ザ・リスト枠は88%の確率でそのセットのコモン・カードが出現します。

残る12%がザ・リストになります。

その内コモンやアンコモンが出る確率は9%、

レアや神話レアが2%、

残る1%の確率でスペシャル・ゲストが出現します。

このザ・リストやスペシャル・ゲストは既存のマジック・カードの中でも人気の高かったカードが再録されており、そのセットのコモン・カードよりもまず強力と言って差し支えないでしょう。

 

不特定カードの枠からはレアリティのランダムなカード2枚が手に入り、内片方は必ずFoilです。

そう、このプレイ・ブースターからは必ずFoilが1枚最低でも手に入る訳です。

幸運なプレイヤーはこの枠からレアや神話レアを2枚得る事ができますが、多くのプレイヤーは単に2枚のコモン・カードを得ます。

 

最後に広告/トークン/アート・カードですが、

65%の確率で広告/トークン・カードが出現します。

残り30%でアート・カード、

5%でサイン付きアート・カードが出現します。

公式のトークンを愛用している身としては出現率が下がってしまうのは単純に損ですが、友人にアート・カード構築とかいう危険な趣味を持つプレイヤーがいるので、彼のフォーマットが存続した事に喜ばなければならないかもしれません。

あと両面広告やめろ。

 

プレイ・ブースターの登場に伴い、アルファ版から長らく愛されてきたドラフト・ブースターは遂にその歴史に幕を閉じます。

こうした背景には同じく廃止されるセット・ブースターの登場があります。

僕というか多くの日本国民は意外に思うかもしれないのですが、どうやらセット・ブースターはドラフト・ブースターに比べて遥かに人気だったらしく、このまま続けていけばドラフト・ブースターは遅かれ早かれ絶滅していたそうです。

箱を買うプレイヤーの多くはそれをリミテッドに使わず、ただただ開封を楽しむ為に用い、その際用いられるのは開封を楽しむ為のパックであるセット・ブースターでした。

この辺はお国柄が出てそうな気がします。

 

複数のブースター・パックの登場は市場や在庫管理に大きな問題をもたらしました。

多くのプレイヤーはセット・ブースターを望み、狭い店舗はセット・ブースターのみを取り扱うようになりました。

一部のプレイヤーは手に入る唯一のブースター・パックであるセット・ブースターでドラフトを行おうとしましたが、それは大抵失敗に終わりました。

 

リミテッド・プレイヤーは市場に大きな影響を与えていました。

彼等は多くのブースター・パックを要求し、ひとしきりリミテッドを楽しんだ後は、それらを不要としました。

彼等派店舗の在庫を減らし、シングルカードの在庫を供給してくれました。

かつて第一線で活躍していた栄光をもたらすものは当時から100円で購入できました。

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ドラフト・ブースターの衰退と共に消滅せざるを得なくなったリミテッド・プレイヤーは代わりに構築戦を始めました。

彼等はパックではなく、シングルカードを求める様になりました。

シングルカードは現在供給が減り、需要が上がった事で高騰の兆しを見せています。

 

問題の解決方法として最も簡単なのはセット・ブースターの廃止でしたが、セット・ブースターは人気の商品であり、これを廃止する事はできません。

セット・ブースターを廃止し、ドラフト・ブースターに絞れば、セット・ブースターを購入していたプレイヤーの少なくとも一部は、単にパックを買うのをやめてしまう可能性があります。

 

プレイ・ブースターへの併合はリミテッドを推しつつ、単に開封を楽しむプレイヤーの為の次善の策と言えるでしょう。

我々リミテッド・プレイヤーはザ・リストや不特定カードから飛び出すボムに歓喜し、あるいは頭を悩ませる日々となりそうです。

 

とはいえこれはまだ先の話。

まずはイクサラン: 失われし洞窟やラヴニカ・リマスターの開封やリミテッドを楽しみましょう。

ではでは!

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