ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

セット・ブースターについて考える

Zendikar Rising Set Booster image

今日はセット・ブースターについて。

 

WotCの市場調査によれば、過半数のパックがリミテッドを楽しむためではなく、ただ開けることを楽しみとして開封されているということがわかった。

これまでのパックは全てリミテッド用に作られており、長い間開封を楽しむプレイヤーのためには作られていなかった。

エルドレインの王権でコレクターのためのパックが発売された。

今度は開封を楽しむプレイヤーのためのパックが発売される。

それこそがセット・ブースターだ。

 

セット・ブースターにはトークンも含めた14枚のカードが入っている。

その内訳は以下の通り。

・アートカード(使用不可)

・基本土地

・関連性のあるコモンとアンコモン6枚

・衝撃的なカード

・ランダムなレアリティのカード2枚

・レア(神話レア)

・フォイル

トークン/広告(ほぼ使用不可)

 

アートカードとはアートが書かれたカードだ。

ご存知の通り、MTGには素晴らしいアートが使われている。

一方でそれは残念ながら(そしてまた当然のことながら)多くの場合、カード枠の制限で少し縮小されている。

アートカードはアートがカード枠いっぱいまで表示されており、MTGの魅力の一つである美麗なアートを堪能することができる。

残念ながらこのカードをゲームで使用することはできないが、裏にはそのアートのちょっとした説明が載っている。

これはプレイヤーをよりマジックの世界へ没入させるのによい足掛かりとなるだろう。

(そしてそのカードのアートやフレイバーを気に入ったプレイヤーに対して高い購買意欲をもたらすだろう。

巧妙なステルスマーケティングである。)

なおゼンディカーの夜明けでは全81種のアートカードがあり、5%の確率でアーティストのサインが書かれている。

サインカードはコレクションの対象となるだろう。

 

基本土地も世界観に没入させてくれる足掛かりとなる。

ゼンディカーの夜明けにはフルアート基本土地があるので、それが収録されていることもある。

また15%の確率でFoil版が手に入る。おめでとう!

 

関連性のあるコモンとアンコモン6枚入っている。

これらはコモンとアンコモン同士では関連性がないがそれぞれのレアリティの中で何らかの関連性がある。

例えばクリーチャー・タイプ、シナジー、あるいは物語など。

WotCの調査によればコモンはすぐ興味を失われてしまうので、この枠ではアンコモン1枚以上ということしか確定していない。

すなわちアンコモン6枚の可能性もある。確率は以下の通り。

アンコ1:35%

アンコ2:40%

アンコ3:12.5%

アンコ4:7%

アンコ5:3.5%

アンコ6:2%

 

衝撃的なカードについてはまだ情報が少ない。

現時点ではショーケース版のコモン、アンコモンが含まれているということだけ明かされている。

 

ランダムなレアリティ2枚の確率は以下の通り。

コモン*2:49%

コモン、アンコ:24.5%

コモン、レア枠:17.5%

アンコ*2:3.1%

アンコ、レア枠:4.3%

レア枠*2:1.6%

 

そして確定のレア枠だが、ここでうれしいニュースだ。

現在は12.5%の確率で神話レアだが、今回から13.5%の確率で神話レアが手に入る。

つまり、神話レアの確率が1%上がったということになる。

これを読んだ読者は今頃パソコンの前で狂喜乱舞し、神に感謝を伝えているに違いない。

 

特殊セットおなじみのフォイル枠も存在。

ここでも追加のレアを獲得できる可能性がある。

 

そして、広告カードだが、なんとここでビッグニュースだ。

何と25%の確率で今までのカードの中から選ばれた300枚のリストの内1枚がランダムに収録されている。

例としては筋力スリヴァー否定の契約があげられている。

Muscle Sliver

ここから昔のカードに思いをはせてもいいし、下環境に参戦してもいい。

頑張れ。

 

さて、追加のレアを獲得することができるチャンスいっぱいのセット・ブースターだが、ここでもう一度状況を整理してみよう。

Foil版の確率と衝撃的なカードの確率がわからない為そこを除外して考える。

それ以外のわかっているところで行くと

・アートカードと広告カード

・基本土地1枚

・コモン7

アンコモン1枚

・レア1枚

となるこのあまりにも残念な結果となる可能性は約9%だ。

多めに見ても11パックに1つしか存在しないことになる。

(逆に言えば大体11パックに1つがこういうことになるということだが)

今度は逆に

・アートカード(サイン)

・基本土地1枚(Foil)

アンコモン6枚

・神話レア3枚

・リストのカード

となる確率は1.48*10^-7%だ。

大体日本人全員が5パックずつ買うと1つこれが当たる。

 

ランダムなレアリティからのレアの獲得枚数を考えればこのパックに期待されるレアの枚数は、1.25枚となる。

普通のパックより1ドル高いらしいが、上の計算にはサインカードやFoil等が計算されていないため、実際の価値は普通のパックより高いと思われる。

もちろんドラフトをしないのであればの話だが。

 

ちなみにリストカードの中の1枚が欲しい場合、確率は25%に1/300で1/1200。確率は0.0833%となる。

更にあるアーティストのサインカードが欲しいと仮定した場合、全81種で、20パックに1枚がサインカードであることを考えると1620パックに1枚ということになる。確率は0.0617%だ。幸運を祈る。ではでは!

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