今日はこちら。
イニストラード: 真紅の契りにて登場したマナ加速。
緑4マナのソーサリーで、
ライブラリーの一番上から7枚を見て、その中から土地・カード最大2枚をタップ状態で戦場に出し、残りをライブラリーの一番下に無作為の順番で置く効果を持っています。
短所は狙った土地を持ってこれないこと。
最悪の場合上7枚に土地がなく、ただ下に戻して終わりという可能性もあります。
またあったとしても持ってきたい色と合っていない可能性も高く、とにかく不安定な為構築で採用を見送られてきました。
ただ特殊地形を持ってこれる可能性があるのは長所。
探せる範囲も7枚と広めで、土地の採用枚数が多ければそれほど外すこともありません。
基本土地を多く採用する必要がないのも長所と言っていいでしょう。
昨日まで行われていたプロツアー『サンダー・ジャンクションの無法者』にて優勝した井川良彦さんのリストに採用されていました。
デッキは版図ランプ。
従来の版図ランプではゼンディカーへの侵攻が広く採用されていました。
特に装飾庭園を踏み歩くものと相性が良く、3→4と動ければそのまま殴ってバトルをひっくり返し4/4警戒2体から反撃開始の動きが定番の流れでした。
環境が進むにつれて魂の洞窟の採用枚数が増えてくると、それに伴って枠を失った基本土地の枚数が減ってきました。
特に山は版図と怒りの大天使のキッカーにしか貢献しないため優先度が低く、後者は魂の洞窟で基本的に賄えるということもあってしばしば抜かれることが多くなってきました。
版図の為に山として使われているのがジアトラの試練場とジェトミアの庭の2種8枚のトライオーム。
しかしこれらは基本土地ではないため装飾庭園を踏み歩くものやゼンディカーへの侵攻では持ってくることができません。
従来の版図ランプでは上記2種のトライオームをどうにか引いてくる必要がありました。
地図作りの調査では運任せではあるもののトライオームを最大2枚置ける可能性があります。
同デッキには他のマナ加速として洞窟探検も2枚採用されており、トライオームで版図を揃えるという強い意志がリストに強く現れています。
基本土地をサーチしないことで装飾庭園を踏み歩くものの賞味期限も少し伸びています。
従来の版図ランプではデッキ内から基本土地がすべて消えることも多々あり、勿論そういった状況であればもうマナ加速の必要はないと見ることもできるのですが、やはり伸ばせるに越した事はありません。
また廃墟の地や爆破解体場によって土地破壊された際にライブラリーから基本土地を探せますが、この時に土地を持ってこれる方が強いのは言うまでもありません。
何はともあれ日本人、それもうちの社員さんが優勝したというのはとても喜ばしいです。
内部情報ですが弊社社内結構盛り上がってます。
改めて井川さん優勝おめでとうございます！ではでは！
