ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

マジック・リーグの構築について考える

皆さんマジック・リーグはやっているでしょうか!

 

マジック・リーグとは3パックで行うカジュアル・イベントで、わずか3パックでリミテッドが楽しめる事から一部で静かなブームとなっています。

特に日本では現在虎の影、百合子や、12月からは通報の角笛といったプロモーション・カードを配布しており、参加するプレイヤーが一定数います。
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マジック・リーグでは3パックで30枚のデッキを構築するのですが、通常のシールド戦が6パックで40枚のデッキを構築する為、デッキが弱くなりがちです。

勿論それは対戦相手も同じ条件であり、加えて1週間毎ないし3敗する毎に1パック追加できます。

とはいえカードゲーマーである以上できる限り最初から強いデッキを構築したいところです。

そこで今日は、どのパックが一番マジック・リーグで強いデッキが作れるのかについて考えていきましょう。

 

さてそれではまずは最新セット『兄弟戦争』から見てみましょう。

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いきなりですが『兄弟戦争』はかなりマジック・リーグ向けのパックとなっています。

通常のパックであればレア1枚、アンコモン3枚、コモン10枚に基本土地1枚となるのですが、今回のパックではコモン1枚が旧枠アーティファクトとなっています。

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旧枠アーティファクトはスタンダードでは使えませんが、マジック・リーグでは使えます。

またこれらの旧枠アーティファクトとして一定の確率でレアや神話レアが入っており、ボムの入っている確率が上がっているという点でも、『兄弟戦争』は強力と言えるでしょう。

さらにこのパックには基本土地が25%位しか入っておらず、代わりにコモン・カードが入っている為、他のパックと比べて若干カードプールが広くなっています。

 

となれば『兄弟戦争』ドラフト・ブースター3パックでいいような気がしますが、まだ慌てる時間じゃありません。

マジック・リーグはパックの種類を指定していないので、通常リミテッドでは使えないセット・ブースターも使えてしまうのです。

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セット・ブースターは12枚入りのパックで、ドラフト・ブースターと比べてレアの確率が高くなっています。

またザ・リストと呼ばれる胸躍るカードが収録されている可能性もあり、何気ないリミテッド戦の最中にそれをプレイできる可能性は、セット・ブースターでリミテッドを行う楽しみの一つと言えるでしょう。

 

ドラフト・ブースター、セット・ブースターと来れば、次に何が来るかはお分かりでしょう。

マジック・リーグは勿論コレクター・ブースターでもプレイできます。
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パックの値段が急激に上がるという事もあり、登場するカードのレアリティもこれまでとは比べ物にならないほど上昇します。

マジック・リーグでトランスフォーマー・カードをプレイしたいのであれば最も現実的な選択肢であり、今回であればシリアル番号の付いた旧枠アーティファクトをプレイする事も理論上は可能です。

レアとフォイル満載の豪華絢爛なカードプールで、対戦相手を大きく圧倒しましょう。

 

…とここまでレアリティを上げる方針でデッキの強化を狙ってきましたが、実はマジック・リーグでのデッキの強さとしてはどれもほとんど変わらないと思われます。

確かに基本的にはレアの方がスタッツがいいとかもあるのですが、それよりもカード間でのシナジーの方が重要で、レアばかりだとデッキとしてはあまりまとまりがなかったりします。

マジック・リーグで望ましいデッキは、デッキに入っているカード群が一貫した戦略を持つという状態であり、それは決して高いレアリティのカード群を必要とする訳ではありません。

 

しかし実は、一つのパックから出てくるカードがすべて一貫した戦略を持っているどころか、なんと色まで大抵一致しているというマジック・リーグにおける禁じ手となり得るパックが存在します。

それが12月2日に発売されるジャンプスタート2022を始めとしたジャンプスタートと呼ばれる商品群です。

ジャンプスタートは1パック20枚入りのパックで、中には色の合う基本土地と共に一貫した戦略を持つカードが収録されています。

それらを2パック混ぜ合わせると40枚のデッキが完成し、即座に対戦を楽しむことができます。

一例を上げると例えば『ウルザの』パックは以下の20枚で構成されます。

1 解放された者、カーン

歩行バリスタ

ゴーレムの職工

隕石ゴーレム

Planar Atlas

ロークスワインのガーゴイル

ルーンの苦役者

マナキン人形

秘術師の使い魔

万能溶剤

錬金術師の薬瓶

探検の地図

ウルザの工廠

ウルザの塔

ウルザの魔力炉

ウルザの鉱山

 

20枚で完成しているデッキに10枚追加して30枚にするのは非常に簡単で、あるいは40枚のデッキを10枚減らして30枚にするのも非常に簡単です。

その為このジャンプスタート2022を1, 2パックに追加で他のパックを買うのがマジック・リーグにおいて最強と言えるでしょう。

うまく行けば3ターン目トロン完成からのワームとぐろエンジンも夢ではありません。

 

ここでもう1度マジック・リーグの理念について確認しましょう。

マジック・リーグは3パックで気軽に参加できるリミテッドで、カジュアル・イベントと定義されています。

対戦する相手のデッキを見て不適切と感じたのであれば、自重してもいいかもしれません。

ではでは!

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