ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

ゴブリンの放火砲について考える

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今日はこちら。

 

ミラディンが誇る強力アーティファクトの1つ。

4マナのアーティファクトで、

3マナ払ってタップすると、好きな対象1つに、土地・カードが公開されるまでライブラリーの一番上を公開していき、これにより公開されて土地でないカードの枚数に等しいダメージを、公開された土地が山であれば代わりにその倍のダメージを与え、それらの公開されたカードを山札の一番下に望む順番で置きます。

 

普通に使うと、0、1点止まりという事もざらにある一方、タフネスの低いクリーチャーを対象にしたら4、5点出て、だったらプレイヤーとか横のファッティ狙ったなぁ…とかなる事もあるゴブリンらしいランダム性を持ったアーティファクト

とはいえ自壊するわけでも無く繰り返し使える為、それほど問題にはならない。

 

真価を発揮するのはこのカード専用のデッキを構築した際で、山札をすべてめくって50点!といった芸当も可能。

各種フォーマットでベルチャーの名を関した様々なデッキが構築され、地雷デッキとして活躍しています。

 

その歴史はスタンダードから。

変幻の杖急報トークンに向けて解決する事でライブラリーの順番を好きに入れ替え、その後ベルチャー起動で勝利!

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現在では公開されたカードは無作為に下に置く事が多いものの、当時は任意の順番で置けた為、上記コンボが成立しました。

(勿論当時のカードを使うのであれば今でも好きな順番で下に置く事ができます)

 

エクステンデッドではカスレアマナ切り離しとのコンボが活躍。

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デッキ内の土地をすべて追放してしまえば、安定して大ダメージを与える事ができます。

またゴブリン徴募兵により山札の上に大量のゴブリンを積み込み、それらを撃ち込むゴブヴァンテージに採用された事も。

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ただゴブリン徴募兵はそれ抜きでも強力すぎた為、すぐに禁止されてしまいました。

 

エターナルでは土地が2枚ほどで構成され、大量のマナ加速から速攻でゲームを終わらせます。

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またゴブリンの放火砲が引けなかった際の追加の勝ち手段として巣穴からの総出が採用されている事が多いです。

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ヴィンテージだとマナ加速にパワー9が追加される他、修繕によりそのまま戦場に出る事も。

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モダンではゼンディカーの夜明けで呪文土地が登場した事で構築可能に。

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主要なマナ加速の多くが規制されてしまっている環境ですが、起動コストまでちょうど払い切れるアイレンクラッグの妙技は使える為、4キルが狙えます。
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同様のデッキが兄弟戦争後のヒストリックにも存在。

 

環境最速の速度を誇る一方で、妨害への弱さも環境最悪。

意志の力否定の力をキープされてしまうだけで勝率が大きく下がってしまいます。

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その為昨今のリスト公開制と非常に相性が悪く、その数は大きく減ってしまっています。

 

カード名にゴブリンを冠するものの赤との繋がりは公開されたカードが山かどうかのみ。

大抵デッキをひっくり返しての決着なので赤で組む必要はありません。

にも関わらず、赤での採用が多いのはかなり面白いですね。

何ならゴブリンともかなり併用されてたし。

ではでは!

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