2003年10月ミラディン発売により、オデッセイ・ブロックが落ちますが、相変わらずゴブリンが活躍。
ゴブリンには2つのデッキタイプがあり、1つ目は総帥の召集の為に黒をタッチしたゴブリン召集。
もう1つが土地破壊を組み合わせ、対戦相手を足止めしている間に殴り倒すゴブリンランデスです。
ミラディンで登場した溶鉄の雨は基本でない土地を破壊するとコントローラーに2点飛ばす効果を持っており、それまで採用されていた略奪の枠を奪う形で採用されていく事になります。
当時は賛美された天使やアクローマの復讐を採用した白系コントロールが流行っていた事もあり、そういった遅いデッキに対して土地破壊は非常に効果的でした。
翌年2月にダークスティールが発売されると、ゴブリンは黄金期を迎えます。
その原因となったのは印刷されるべきではなかったと言われた最強最悪の装備品頭蓋骨締めの登場です。
これにより継戦能力を得たゴブリンは日本選手権04で優勝。
ただしアーティファクトを破壊する為に緑をタッチしていたようです。
理由は後述。
また新しいデッキタイプとしてビッグ・レッドが登場しています。
元々ブロック構築で活躍していたこのデッキタイプは、煮えたぎる歌のようなマナ加速と、弧炎巻きのようなダメージ効率のいいクリーチャーが採用され、そのデッキパワーの高さから、スタンダードでも活躍しました。
後に通常の赤単より遅いデッキが登場する度にビッグ・レッドと呼ばれる事になるのですが、これはその元祖と呼べるデッキと言えます。
同年6月フィフス・ドーンが発売されると同時に頭蓋骨締めが禁止に。
直後に行われたイングランド選手権04では緑単トロンが優勝を果たし、
これにより土地破壊に特化したポンザも登場し、フランス選手権04では準優勝の成績を残します。
ちなみにこの大会のデッキタイプは上からゴブリン召集、ポンザ、ゴブリン召集、ビッグ・レッドです。
ただここまで赤単が活躍した大会はほとんどこれだけで、他の大会では悪名高い電結親和が環境を支配する事になります。
ゴブリンに緑が足されていたのもこの為で、当時はメインからアーティファクト破壊が入る恐ろしい環境だったそうです。
その影で本体火力で焼く為の時間稼ぎに、あろうことかアーティファクトである罠の橋をキーカードとして採用していたバーニングブリッジが、ひっそりと息を引き取っていました。
遂に1クールだけで記事が…。
年内どころか大会前に終わらなさそう。ではでは!