ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

スタンダードの赤単の歴史について考える(テンペスト・ブロック~マスクス・ブロック)

第5版+ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック

1997年11月に発売されたテンペストでは、継続的な無色の火力呪われた巻物が登場します。

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それだけでなく今尚レガシーで活躍する不毛の大地

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優秀なウィニークリーチャーであるジャッカルの仔や歩く火力であるモグの狂信者

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軽いティムである投火師や2マナで2点以上を狙える火力呪文焚き付け等これだけでかなり優秀なカードが揃っています。
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翌年3月にはストロングホールドが発売。

2マナ3/3のモグの下働きや、後の定番となるショックが登場します。
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同年7月発売のエクソダスでは2マナ4点火力の音波の炸裂が登場。

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デッドガイレッドと呼ばれた当時の赤単は環境を支配し、まさに黄金期と言って差し支えない強さを誇っていました。

なお呪われた巻物はスタンダードでは禁止されなかったものの、テンペスト・ブロック構築では早々に禁止されてしまっています。

 

第5版+テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック

1998年11月ウルザズ・サーガ登場により火葬火炎破が落ちてしまった事で、バーンとスライは大きく弱体化してしまいました。

一応強力なゴブリンゴブリンの従僕をキーカードとしたラッキースライが誕生するも、ファッティに恵まれず、それほど結果を残せません。

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そもそもこのタイミングで登場したのが歴代最強土地であるトレイリアのアカデミーであり、環境はスタンダード最強と名高いMoMaに支配されてしまっていました。

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そんな中登場したのが赤茶単アカデミーと呼ばれるデッキ。

これは赤単でありながらトレイリアのアカデミーを採用し、そのマナを火の玉に注ぎ込むというもの。

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これは対MoMa用に組まれたデッキであり、なぜ対策になるかというと当時のレジェンド・ルールでは、同名の伝説のパーマネントは後から出た方が即座に墓地に送られていた為です。

その為青を使わないデッキでもトレイリアのアカデミーは4枚採用される事があり、ならばそのマナを使ってしまおう、というのが赤茶単アカデミーの成立経緯です。

なお翌年1月にはトレイリアのアカデミーは禁止に。

同時に赤茶単アカデミーも消滅しました。

 

1999年3月ウルザズ・レガシーが発売されるもあまり状況は変わらず。

日本選手権99でスライが7位に入賞するも、そのほとんどがテンペスト・ブロックのカードでした。

 

第6版+テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック

1999年6月に第6版が発売。

略奪が再録され、ウルザズ・レガシーで登場したなだれ乗りと共にポンザと呼ばれる土地破壊デッキが構築されます。

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同年7月にウルザズ・デスティニーが発売され、同時に精神力が禁止に。

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そして世界選手権99において、当時の怪物カイ・ブッディが赤茶単で優勝を果たしました。

デッキとしては厳かなモノリススランの発電機等の大量のマナファクトを並べ、
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燎原の火ミシュラのらせんで対戦相手のマナを縛るというもの。
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フィニッシャーとしては色拘束が緩く燎原の火で死なない溜め込むドラゴンが採用されていました。
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この赤茶単は当時ギャグだと思われていたアーティファクト・デッキの強さをプレイヤーに知らしめ、ウルザ・ブロックがスタンダードにある間、有力デッキの一つとして活躍しました。

 

第6版+ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック

1999年11月メルカディアン・マスクスが発売され、非常に強力だったテンペスト・ブロックが落ちるも、バーンとスライは再び使用率を上げていきます。

その理由は当時トップメタとなっていたトリニティ。

トリニティは極楽鳥等のマナクリやガイアの揺籃の地からマナ加速していき、

極楽鳥

土地2つをライブラリートップに戻すすき込み等でマナを縛っていくというデッキです。

このメタとしてマナクリ達を焼き尽くせる弧状の稲妻地震を採用した赤単デッキが注目され、一定の活躍を見せました。

弧状の稲妻地震

メルカディアン・マスクスで登場したカードとしてはリシャーダの港が印象的で、特にポンザデッキを大きく強化しました。

リシャーダの港

 

翌年3月発売のネメシスからは先置きできる火力炎の印象が登場し、スライも息を吹き返します。

炎の印章

 

翌年7月にはマスクス・ブロック最後を飾る超有名セットプロフェシーが発売され、数々の大会が開かれました。

ウルザ・ブロックから続投となるポンザや赤茶単もいくつか結果を残しています。

 

あれ…?全然終わらない…。というか全然進まない…。ではでは!

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