今日のカードはこちら。
イニストラード: 真紅の契りで登場した墓所サイクルの黒。
黒6マナ4/4威迫のゾンビで、
戦場に出るか死亡した時、墓地にありこれでないカード1枚を追放し、以下から1つの効果を発揮できます。
①パーマネント1つを対象とし、それの上からカウンターを、追放されたカード1枚のマナ総量に等しい個数取り除きます。
②対戦相手のクリーチャー1体を対象とし、ターン終了時まで、追放されたカード1枚のマナ総量に等しい-X/-Xの修正を与えます。
リミテッドではかなり強力。
4/4威迫というスタッツは少し貧弱なものの、ある程度墓地が超えていれば着地誘発で1体、戦闘で1体、死亡誘発で1体と1枚で1:3交換を取る事が容易であり、神話レアに相応しい働きを見せてくれます。
一方で構築ではかなり使いづらく、まず第一に6マナという重いマナ・コストを支払う必要があり、
次に墓地に倒したいクリーチャーのタフネス以上のマナ総量を持つカードが必要であり、
最後にそもそも相手の盤面に倒したいクリーチャーが存在する必要があります。
一応他の墓所シリーズと比べて着地誘発後に再起誘発が即座に発揮されるという即効性はあるものの、裏を返せば永続する誘発型能力が無いという事。
他のカードであればカード・タイプを揃える事で大きなリターンを得やすいのですが、このカードに関しては相手依存度が高く、良くてグッドスタッフ系の1枚にしかなれません。
また登場当時のトップメタは青赤天啓であり、クリーチャーがほとんど出ず、出た後はターンが帰ってこない天敵の存在から、日の目を見る事無くスタンダードを去っていきました…。
と思いきやスタンダードのローテーションが3年に延長され、また相性抜群のデッキが現れた事で一躍最前線へ。
それがアラーラへの侵攻コンボです。
このデッキではデッキ内のマナ総量4以下のカードを木苺の使い魔他1枚に絞る事で確定で木苺の使い魔をめくる事ができ、そのまま初めてのお使いをマナ・コストを支払うことなく唱える事ができます。
この際に墓所の冒涜者を戦場に出し、マナ総量7以上のカードを追放できればアラーラへの侵攻から守備カウンターを7個取り除き、大渦の目覚めを唱える事が可能。
さらなるアドバンテージを獲得できます。
このデッキでは墓所の冒涜者の問題点を以下の様に解決しています。
・6マナと重い→踏み倒し
・墓地に追放したいカードが無い
→初めてのお使いの切削や群れの渡り
・相手依存度が高い
→対象が自身のバトルで能動的に用意できる
彼はどうやら天職を見つけたようです。
これこそ3年ローテの真骨頂！
今後こういったまったく注目されていなかったカードが一躍高額カードになるかもしれません。
ではでは！
