ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

フェアリーの黒幕について考える

jp_sk40cCTO4OI2.png

今日はこちら。

 

機械兵団の進軍で登場する青2マナ2/1瞬速、飛行のフェアリー・ならず者。

対戦相手が各ターンで2枚目のカードを引くたびカードを引ける能力と、(3)(青)で各プレイヤーにカードを1枚引かせる能力を持っています。

 

フレイバーテキストにもある通り、これは第二十七代世界王者となった高橋優太選手をモチーフにしたカードです。

実際彼の風貌を知る者であれば、このカードのアートがいかに彼に酷似しているかという事をかなり意識する事になるでしょう。

僕は最初コラ画像かと思いました。

 

そんなフェアリーの黒幕は非常に強力な新規フェアリーとして登場しました。

これは彼が青黒フェアリーというデッキを非常に愛用しており、国内外からフェアリーの人として認識されていることに由来します。

 

基礎スタッツは2マナ2/1飛行、瞬速とこの時点でかなり強力。

打ち消しを構えながら相手が動かなければ展開といういかにもフェアリーらしい性能を持っています。

2マナ2点の使い捨ての除去と見てもそれほど問題にはならないでしょう。

ちなみに元々彼が提出したデザインでは1/3だったそうなのですが、それだと強力すぎたので変更されたという経緯を持っています。

 

起動型能力として(3)(青)で各プレイヤーにカードを引かせます。

幽体の船乗りを考えれば対戦相手にもカードを引かせてしまう為一見下位互換のように見えますが、後述する誘発型能力により決してそんな事はありません。

 

対戦相手が各ターン2枚目のカードを引く度に自分もカードを引く永続型能力を持っています。

この能力がこれまでのカードとは違う特殊なものとなっています。

この能力の存在により、対戦相手のターン中に起動型能力を用いる事で、解決時に生存していれば追加で1枚引く事ができます。

対戦相手のエンドフェイズに能力を起動し、それで手札が7枚になってディスカードさせることができれば、かなりアドバンテージを得られた事になりますね。

 

現在マジックにおいてルーティングやキャントリップはかなり一般的な能力であり、様々なデッキがそれらのカードを採用しています。

これらの能力は1ターンに2枚以上カードを引くという状況を頻繁に作り出します。

フェアリーの黒幕はその度にアドバンテージを獲得します。

わずか2マナのカードが毎ターンのようにアドバンテージを稼げるというのは、奇しくも同じ様なインビテーショナルカードである闇の腹心に通じるところがありますね。

闇の腹心

最も彼の場合は自分のライフを失わない代わりに、攻撃によって相手のライフを失わせますが。

 

2マナと軽い事でスタンダードのみならず、パイオニアやモダン、レガシーやヴィンテージで幅広く活躍できる可能性があります。

この辺は彼が意識したと言っていた通りだと思います。

 

当然統率者でもその活躍は期待できるでしょう。

各ターン後対戦相手一人毎に誘発する能力はかなり強力な傾向があり、それがドローに反応するのであればこのカードは非常に強力と見ていいでしょう。

例えばリスティックの研究を置いている対戦相手がいれば、このカードは毎ターンのように追加のアドバンテージをもたらしてもおかしくありません。

時にはわざと相手にカードを引かせることも選択肢に入るでしょう。

統率者禁止推奨カードとなってしまった船殻破りのように対戦相手のドロー自体は阻害していないのが、彼のカードデザインの絶妙さを物語っています。

 

あらゆるフォーマットで今後見かけるようになりうる非常に強力な一枚。

帳簿裂きルート、かなりあると思います。

ではでは!

プライバシーポリシー