ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

モックス・アンバーについて考える

f:id:rodasha:20221115103806j:image

今日はこちら。

 

ドミナリアで登場した0マナの伝説のアーティファクト

自分のコントロールしている伝説のクリーチャーやプレインズウォーカーの持つ色と同じ色のマナ1点が出せます。

 

稀に登場するモックス・シリーズの1枚。

手札からアーティファクトでも土地でもないカードを刻印しなければならない金属モックスや、

f:id:rodasha:20221115104542j:image

手札から土地を捨てなければならないモックス・ダイアモンドのようにアドバンテージを失う必要はありませんが、

f:id:rodasha:20221115104532j:image

使用する為には伝説の(有色の)クリーチャーかプレインズウォーカーを用意する必要があり、事前準備は他のモックスの比ではないくらい大変です。

(伝説のクリーチャーやプレインズウォーカーをコントロールしていない、あるいは大いなる歪み、コジレック等の無色の伝説のクリーチャーのみをコントロールしている場合、能力は起動できますが、マナは出ません)

f:id:rodasha:20221115115752j:image

一応比較対象としてはアーティファクトを他に2つコントロールしていなければマナが出ないオパールのモックスが一番近いという事になりそうですが、
f:id:rodasha:20221115104939j:image

0マナの伝説のクリーチャーやプレインズウォーカーは現状1枚しかなく、序盤に使うのはかなり難しくなっています。

伝説のアーティファクトの為複数引くと腐ってしまうのも難点です。

 

とはいえ中盤以降であれば安定してマナ加速として使う事ができます。

これが登場したドミナリアには1パックに1枚確定で伝説のクリーチャーが収録されていた為、リミテッドでも使う事ができました。

また伝説とはいえ1マナ出してから墓地に置かれたとしても水連の花びらと同等の働きとなるので、それほど問題ではありません。

f:id:rodasha:20221115113154j:image

マナが出ない状況であれば、恐らく2枚目はプレイしないでしょうし。

 

登場当時のスタンダードでは青単ストームで活躍。

これは自分のパーマネントを好きなだけ手札に戻しながら、その枚数だけドローする強力なドロー呪文逆説的な結果と、
f:id:rodasha:20221115110219j:image

呪文を唱えるたびにこのターン自分が唱えた呪文1つにつき1点ライフを回復し、ライフを50点支払う事でプレイヤー一人に50点ダメージを与えるアーティファクト霊気貯蔵器を組み合わせたデッキです。

f:id:rodasha:20221115111052j:image

当初は0マナアーティファクトとしてマナ能力は起動できませんでしたが、後に基本セット2019でアーティファクトを唱えるたびに1/1飛行の飛行機械トークンを生成し、(1)(青)とアーティファクト2つを生け贄に1ドローできる熟練飛行機械職人、サイが登場し、マナ加速できるようになりました。

f:id:rodasha:20221115111243j:image

 

やがて灯争大戦で大量のプレインズウォーカーが環境に登場すると、モックス・アンバーはその強さを遺憾なく発揮するようになります。

中でも相性が良かったのが時を解す者、テフェリーで、

f:id:rodasha:20221115112824j:image

彼は戦場にある間対戦相手がインスタント・タイミングで呪文を唱える事を封じ、[-3]でアーティファクトかクリーチャーかエンチャントを手札に戻しつつ1枚引いてアドバンテージを確保できるという最強プレインズウォーカーでした。

彼の能力は対戦相手のパーマネントに限定していなかった為、モックス・アンバーを戻しながら、(ついでに1ドローして、)再度マナを出すという動きができ、

エスパー・フレンズと呼ばれるこのデッキは、モックス・アンバーがなぜかプレインズウォーカーも参照するという点を活かした非常に強力なデッキでした。

 

ローテ落ち直前には隠された手、ケシスをキーカードとしたケシス・コンボで活躍。

f:id:rodasha:20221115114022j:image

隠された手、ケシスは墓地の伝説のカード2枚を追放する事でターン終了時まで墓地の伝説のカードが唱えられるようになり、これを利用してモックス・アンバーを墓地から唱えつつマナを出し、2枚目を唱えると使い終わったモックス・アンバーは伝説ルールにより墓地へ。

これを精励する発掘者をコントロールしている状態で行う事で、

f:id:rodasha:20221115114803j:image

歴史的な呪文を唱えている為、自分のデッキを切削する事が可能となり、墓地に充分な伝説の呪文が溜まったところで対戦相手のデッキを削りきり勝利する、一時は環境を二分するほど強力なデッキでした。

 

現在では統率者を主戦場としています。

伝説のクリーチャーかプレインズウォーカーを統率者として戦略の主軸として組み込む事の多い統率者戦では、中盤以降はそれらをコントロールしていない方が稀であり、安定してマナ加速として使用できます。

特に相性がいいのが統率者レジェンズで登場したロフガフフの息子、ログラクで、

f:id:rodasha:20221115111527j:image

彼は共闘と先制攻撃、威迫、トランプルを持つ伝説のコボルト・戦士であり、1ターン目からマナを消費する事なく戦場に出す事ができます。

これによりモックス・アンバーは1ターン目からマナ消費なしで使えるようになり、マナ加速として最高のスタートダッシュとなります。

 

ちなみにアンバーとは琥珀の事。

天然樹脂が固まったもので、鉱物ではありませんが、その希少性から宝石として扱われてきました。

 

長らく再録されず次第に高騰していた1枚ですが、兄弟戦争で遂に再録され、旧枠化も果たしました。

思ったより数が出そうなのでこれも価格を徐々に落としているので、今のうちに確保しておきましょう。

ではでは!

プライバシーポリシー