今日はこちら。
異界月で登場した13マナ13/13飛行、トランプル、プロテクション(インスタント)の伝説のエルドラージ。
墓地にあるカードに含まれるカード・タイプ1つにつき(1)軽くなる常在型能力、
唱えた時対象の対戦相手1人に追加ターンを与える代わりに、そのプレイヤーの次のターンその対戦相手をコントロールする誘発型能力を持ちます。
サイズが非常に大きく、2種類の回避能力まで持っている為、その一撃は絶大。
加えてプロテクション(インスタント)に加え、後述する対戦相手をコントロールする能力により、非常に対処が困難なクリーチャーとなっています。
現在カードタイプとしては土地、クリーチャー、エンチャント、アーティファクト、PW、インスタント、ソーサリー、部族カードがあり、最低5マナまで軽くなります。
そこまでせずとも適当にカードを使っていけば3、4マナ程度なら軽くなる事も多く、素出しされる事も結構ありました。
唱えた時に誘発する対戦相手をコントロールする能力もかなり強力。
大抵の場合においてクリーチャー1体をエムラクールに向かってチャンプアタックさせる事ができます。
また手札の除去を自分のクリーチャーに撃たせる事によって多大なる損害をもたらす事も可能。
追加ターンを与えてしまう為、土地やクリーチャーをすべて寝かせた状態でターンを渡させる事はできませんが、基本的にはゲームを決められる能力となっています。
登場時のスタンダードでは各種昂揚デッキで活躍。
当初はそのフレーバーの良さとカードパワーの高さから非常に人気の高いカードとして好評でした。
しかし色を選ばずどのデッキのエンドカードとしても用いられた事から次第に不快なカードとなっていきます。
その後カラデシュで霊気池の驚異が登場すると4ターン目にゲームが終了しうる状態となり、登場から半年ほどで禁止になりました。
この際に公開された禁止理由はとてもフレーバー・チックでかなり印象的なものになっています。
恐ろしく強力なものとなるべく作り出された約束された終末、エムラクールはその約束をとてもうまく果たしていました。
エムラクールが直面する抵抗はほんのわずかで、彼女はゲームをあまりにあっけなく終わらせてしまいました。
彼女は物語中の世界の終末、全能の怪物であり、それはスタンダードにとってやりすぎたものでした。
ちなみにこの後霊気池の驚異はそのフィニッシャー枠を絶え間ない飢餓、ウラモグへと変えるわけなのですが、4ターン目に土地を2枚追放するのもほとんどゲーム終了であり、結局霊気池の驚異も禁止されてしまいました。
まあこれまでの話を見るに別に無くても普通に禁止されていた可能性があります。
ちなみにエムラクールをイニストラードに呼び出したのはナヒリ。
彼女はソリン・マルコフに復讐する為にエムラクールを呼び寄せました。
やめて?
パイオニア・フォーマットの誕生により再び脚光を浴びる事になった1枚。
早くエクスプローラーに追加されないかな。
ではでは!