ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

悲劇的な過ちについて考える

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今日はこちら。

 

闇の隆盛で登場した黒1マナのインスタント。

通常は-1/-1しか修正を与えませんが、陰鬱を達成すると-13/-13もの修正を与えます。

 

陰鬱はイニストラードで登場したメカニズムで、そのターン中にクリーチャーが死亡していれば恩恵を受けられます。

クリーチャーであればトークンでも問題なく、またこのカードのようにインスタントやソーサリーの陰鬱は解決時に条件を満たしていれば恩恵を得られます。

ゴシックホラーをテーマとしたイニストラードでは怪物達が当たり前のように存在し、誰しもがいつ死ぬか分からない、文字通り陰鬱とした雰囲気が漂っている事をうまく表したメカニズムとなっています。

 

後に霊気紛争で登場した紛争と似たデザインで、実際致命的な一押しはかなり似ていると言えるでしょう。

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比較すると紛争はパーマネントの種類を問わなかったり、そもそも戦場を離れてさえすれば達成するので、例えばバウンスとかでもいいという点は勝っています。

一方の陰鬱はクリーチャーのコントローラーを指定していない為、対戦相手のクリーチャーを除去しながら達成するという事も可能。

実際には条件未達成時の使いやすさ、フェッチランドの存在等から条件を満たしやすい致命的な一押しの方が優勢です。

一方条件達成時の除去できる範囲は悲劇的な過ちの方が圧倒的に広く、デッキ次第では優先される可能性があります。

 

-13/-13もの修正に耐えられるクリーチャーはほとんど存在せず、実際同ブロックで最大のサイズを持つルーデヴィックの嫌悪者解き放たれたウィゼンガーであっても耐える事ができません。

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これ自身が陰鬱を達成できる除去という点も重要です。

1枚目で小粒を落として陰鬱を達成、2枚目で本命を除去という動きもできます。

 

とはいえ条件を達成するのはやはりある程度難しいので、条件未達成時にも倒せるタフネス1のクリーチャーが多い環境の方が望ましいです。

幸い登場時の環境にはそこそこタフネス1がいました。

一例を挙げると同パックで登場したスレイベンの守護者、サリアは今尚レガシーでも活躍するほどの超強力カードです。

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その他カルテルの貴種ファルケンラスの貴種をキーカードとした元祖アリストクラッツでも活躍。

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能力で自分のクリーチャー1体を生け贄にする事で、能動的に陰鬱を達成できます。

 

今回ジャンプスタートにてアニメ絵で再録。

絵柄から来るエロ、元セットのホラー、今後の予想される展開からグロ、ホラーと、年齢制限がつきそうな1枚となっています。

 

フレーバーも好き。あちゃー。

まあ人生最後の一言なんてそんなものかもしれませんね。

ではでは!

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