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カズールとは塵の暴君、カズールの事。
ムラーサ大陸の奴隷商人でありオーガである彼は、オーガを率いて人間を鉱山で働かせている。
またとある崖の地名であり、そこの支配者でもある。
エルフが作り人間が維持しているこの場所は、ムラーサ大陸を横切るには最も楽な道であるが、彼に貢物をしなければ荒れ狂う海に投げ捨てられてしまう。
上のクリーチャーの攻撃のたびにマナを要求する能力はこの貢物を再現しており、カズールの憤怒のフレーバーは通行料を払うよう促している。
裏面はいつものタップイン土地。
表面は1マナ重い投げ飛ばし。
投げ飛ばしの主な使用法は
①除去が飛んできた、チャンプブロックなど死亡が確定したクリーチャーを投げる
②初子さらいなど相手から奪ったクリーチャーを投げる
③強化したクリーチャーを投げる
④フィニッシャー
この投げ飛ばしとカズールの憤怒はともにオムナスアドベンチャーのサイドボードにどちらか1枚が採用されている。
今日もどこかで豆の木の巨人が相手の顔に飛んで行ったに違いない。
投げ飛ばし側のメリットは1マナ軽い点、カズールの憤怒側のメリットは土地としてセットできる点である。
この柔軟性に1マナ払えるかどうかが議論の争点となる。
土地としての選択肢を持てるのは実際に重要であり、特に創造の座、オムナスの上陸能力を誘発させる点は重要。
4点回復ですら十分な効果と言えよう。
ただ結局の所1マナの重さは土地としてセットできる柔軟性に及ばないというのが、最終的な結論のようだ。
まず成就は4マナかかるため前提としてすでにある程度の土地が並んでいるということになる。
この状態から欲しい土地があるんですか?というと確かにあるのだが、上陸を目指すのであれば1枚で2度起動できる寓話の小道を1枚メインから移した方がよい。
また投げ飛ばしの主な役割はフィニッシュ手段であり、1マナ重いことでフィニッシュターンが1ターン遅れてしまい、そこから敗北してしまう可能性もある。
やはりフィニッシュ手段が1マナ軽く打てるのは大きいようだ。
リミテッドでの評価は大きく異なる。
投げ飛ばしは1:2交換が前提でコストパフォーマンスも悪いことからあまりデッキに入れたいカードではない。
一方のカズールの憤怒は序盤は土地後半はエンドカードに使えると腐ることがかなり少ない。
特に火砕のヘリオンとは相性が良く、土地として置いたこれを手札に戻すことで合計10点のダメージを叩きこむことができる。
少しの節約で命を落としては元も子もない。
ズルしようとせずお金はちゃんと払いましょう。ではでは!