今日は対抗色フィルターランドについて。
フィルターランドは2001年のオデッセイにて初登場しました。
これらの土地はライフの損失なく色マナを生み出せます。
また土地2枚から2マナ出せるので、全体的なマナ総量で損失がありません。
ホームランドに3色出せる代わりにマナ効率が劣悪なレイスランドが存在しました。
この土地は2マナで1色、3マナでもう2色のいずれかのマナが出ます。
単独でも無色マナが出せるという利点はありますが、出しやすい1色に関しても実質2マナ要求されるのは痛く、当時からほとんど使われなかったそうです。
そもそも土地が3枚も並べばどれかからもう2色も出せそうですしね。
一方で弱点も多く、最大の弱点として単独でマナが出せません。
例え初手に何枚あろうと1マナも生み出せないため、マリガンが厳しくなります。
また色マナの出し方も2色1マナずつ固定で、例えば島と広漠なるスカイクラウドでは対抗呪文を撃てません。
同時に出してしまうため、自分のターンに思案、相手のターンに剣を鋤になんていう使い方もできません。
ペインランドは併用することで弱点を補い合えるよいコンビ。
フィルターするための無色マナはライフ損失なく加えられるので、2枚で色マナを1点ずつ加えることができます。
未来予知では進化系とも言える存在であるハイブリッドランドが登場しました。
こちらは単独で不特定マナが出せ、2色の組み合わせであれば好きな組み合わせで2マナ出せるという点で弱点を克服しています。
一方火種に2色のいずれかのマナを要求するため、そもそもその色が出せない場合には使用できないという点で、上位互換の関係にはなっていません
──概ね上位互換ではありますが。
その後シャドウムーアにて登場し、その際に友好色サイクルが完成。
続くイーブンタイドにて対抗色サイクルも揃いました。
現在の主戦場は統率者。
太陽の指輪や魔力の墓所といった無色マナを加えるマナ・アーティファクトの存在から、ハイブリッドランドとの差はそれほどありません。
何よりハイランダーという構築ルールの制限上両方採用することも十分考えられます。
値段の面で使いやすいという点で、今後も主にカジュアルな卓で活躍していくこととなるでしょう。
でようやく対抗色フィルターランドの話。
実はフィルターランドはオデッセイの登場以降ずっと対抗色が存在しませんでした。
現在のMTGには対抗色のカードは友好色のカードとほぼ同等に存在しており、それらを統率者に据えたデッキも数多く存在しています。
これを受けてか20年以上の時を経て遂に対抗色フィルターランドが登場。
記事投稿時点ではまだギャラリーに登録されていませんが、黒緑も登場することが分かっています。
これにより遂にフィルターランドサイクルが完成するわけですね。
使用可能フォーマットは相変わらずレガシー以下ですが、基本的にはカジュアル統率者での使用のみに落ち着くでしょう。
価格もそれなりに収まるといいのですが。
今後はこうしたユニバースビヨンドでの多色土地サイクルの登場が果たして増えていくのでしょうか。
一応汎用的な名前は付けられているものの、その雰囲気はどこか不穏な感じがします。
まあ今更主流セットやら特殊セットに来られても困るくらいのパワーレベルではあるので、特に問題はなさそうですが。
ではでは!