ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

死儀礼のシャーマンについて考える

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今日はこちら。

 

ラヴニカへの回帰で登場した墓地対策兼マナクリ。

黒緑混成1マナ1/2のエルフ・シャーマンで、

(T)で、墓地の土地1枚を対象とし、それを追放し、好きな色1色のマナ1点を加える起動型能力、

(黒)と(T)で、墓地のインスタントやソーサリー1枚を対象とし、それを追放し、各対戦相手に2点のライフを失わせる起動型能力、

(緑)と(T)で、墓地のクリーチャー1枚を対象とし、それを追放し、2点のライフを得る起動型能力を持ちます。

 

何から何まで優秀な1枚。

混成マナはどちらでも払えるため、単純な(黒)や(緑)より色拘束が緩いです。

そもそも黒1マナで出せるマナクリという時点でかなり貴重な存在です。

タフネスがなぜか2あるため1点火力で落ちません。

種族エルフはサポートが多く、シャーマンもそれ程ではないにせよサポートが多いです。

 

ネックとなる墓地リソースもフェッチランドがあれば簡単に用意できます。

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何なら相手の墓地からも行けるので墓地対策しつつ能力を起動することが可能。

メインから詰める墓地対策として非常に強力です。

 

能力自体も強力で、マナ能力(後述)は言わずもがな。

黒マナさえあれば1マナクリーチャーながら2点クロックを刻むことができます。

ライフ回復の方は上2つと比較するとそれほど強力ではありませんが、墓地からクリーチャーを追放するというコスト自体が優秀な点、同時期に登場した優秀なクリーチャーである闇の腹心がライフを必要とするため相性が良かったという点でこちらも重要な能力となっています。

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モダンにおけるジャンドの全盛期を支えた1枚。

弱点である色事故を回避しつつ、中盤以降はグロックとして使えるため非常に強力でした。

2014年2月禁止。

 

またレガシーでもグリクシス・デルバーを始め、多くのデッキで活躍しました。

3マナ域がモダンより強力な点でもその影響力は大きかったようです。

2018年7月禁止。

除去が強力で非常に速いレガシーにおいて、フォーマット制定時を除く初のクリーチャーの禁止カードとなりました。

 

一方スタンダードやパイオニアではそれほど目立った活躍はできず、現時点においてもパイオニアで禁止されるには程遠い1枚となっています。

やはりフェッチランドとの相性こそがこのカードの強さの真髄と言えるのでしょう。

 

一応ヴィンテージでは使用可能で、しばしば採用されていますが、マナ加速として見ると召喚酔いしないMoxもありますし、それほど支配的ではありません。

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また統率者でも使用可能なものの、混成マナが仇となり採用できるデッキがかなり限られています。

とはいえフェッチランドがかなり多用される環境なうえ、プレイヤー数も倍に増えているためその機会も多く、色が合えば採用していいカードではあると思います。

(ライフ2点の価値は相対的に低くなってしまっていますが、マナ加速の重要性はむしろ上がっています)

 

1つ目の能力は対象を取るので厳密にはマナ能力ではありません。

スタックに乗り、立ち消えの可能性もあります。

まあ墓地から土地をインスタント・タイミングで移動させる方法はかなり限られているのですが…。

 

ラヴニカ・リマスターで再録。

統率者需要でしょうか。

アートそのままなのが嬉しい。ではでは!

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