ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

死儀礼のシャーマンについて考える

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今日はこちら。

 

ラヴニカへの回帰で登場した強力な墓地対策兼マナ・クリーチャー。

黒緑混成1マナ1/2のエルフ・シャーマンで、

タップと墓地の土地・カード1枚を対象とし、それを追放して好きな色のマナ1点を加える起動型能力、

黒1マナとタップと墓地のインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、それを追放して各対戦相手に2点ルーズさせる起動型能力、

緑1マナとタップと墓地のクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放して2点ライフを得る起動型能力を持ちます。

 

墓地対策をしつつダメージレースに貢献してくれる優秀なクリーチャー。

混成マナによりどちらの色でも唱えやすく、後半引いても腐る事がなく、種族もエルフとサポートが受けやすく、なぜかタフネスも2あると正に至れり尽くせりな1枚。

 

モダンでは闇の腹心のライフ補填や、血編み髪のエルフの1ターン速いキャスト等特に当時のトップメタのジャンドで活躍。

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相手の瞬唱の魔道士台所の嫌がらせ屋の妨害等様々な形で活躍しました。

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レガシーでも同様にマナ加速として活躍。

主に聖遺の騎士ヴェールのリリアナ等のパワーカードを2ターン目に戦場に叩きつける為に使われました。

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環境柄メインから入れられる墓地対策の価値が高く、赤緑系のデッキには多めに火力が採用されるなどメタゲームに大きな影響を与えていました。

 

2014年には消耗戦に強い黒緑系のデッキを抑える為にモダンで禁止、

2018年には長い期間に渡って高い勝率を叩き出し続けていたグリクシス・デルバーを抑える為にレガシーで禁止されました。

特に後者はフォーマット設立以来初のクリーチャーの禁止カードであり、このカードの強力さが伺えます。

 

これだけ強いカードでありながらスタンダードではそれほど振るわず。

理由はフェッチ・ランドの有無であり、安定して墓地に土地が置けない為に序盤のマナ加速として使えず、動き出しが1マナのクリーチャーながら中盤以降となってしまう為。

後に制定されたパイオニアでもこの点が問題となっているのか目立った活躍を残せていません。

そういう点でスタンダードではかなり適正な調整ができていたものの、下環境では壊れてしまった1枚と言えます。

 

主戦場は混成マナと固有色のせいで使いづらくなってしまっている統率者と、MTG最大の魔境であるヴィンテージ。

どちらもフェッチランドが存在している環境で、やはり彼にはそれが必要な様です。

ではでは!

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