今日はEDHにおけるデュアルランドについて。
デュアルランドとはアルファ版で登場した初の多色土地であり、何の条件も無しにアンタップインする多色土地の中でもその上位互換となる土地・サイクルの1つです。
基本土地タイプを持つ為フェッチランドから引っ張って来れるのも強力。
再録禁止カードの1つであり、昨今の世界情勢並びにEDH需要によってその価格が高騰。
現在では安いアンリミテッド版であっても、5-15万程で取引されており、今後もその価格が下がる事はあまり無いと思います。
古参プレイヤーのごく一部はEDH参入において、このデュアルランドの購入を勧めてきます。
実際昔からやっているプレイヤーの場合、彼らが始めた頃はデュアルランドの値段は現在の1/5程度で、EDHをやっててよかったと思った原因の一つになっているのかもしれません。
ただ僅か数枚の土地の為だけに数十万をいきなり払えるかと言われると基本的には無理でしょう。
その為EDHは敷居が高いと思われる事もあると思います。
単色統率者を使うというのも選択肢として無くはないです。
実際僕は原初の嵐、エターリでかなり長く遊んでいました。
ただ単色だとどうしてもできる事が限られてしまいます。
原初の嵐、エターリの場合、それが特に顕著でライオンの瞳のダイアモンドから1ターン目に統率者投げて、それが除去されて以降1時間座ってるだけなんてこともよくありました。
(これは原初の嵐、エターリ側に問題があり、普通に構築すればこんなことにはなりません)
では多色デッキを組む際にはデュアルランドは必須なのでしょうか、というと別にそんな事もありません。
確かにあるに越した事はないし、実際あるかないかでゲームが決まるデッキも存在すると思いますが、必須ではありません。
その最も大きい理由はショックランドの存在です。
ショックランドはデュアルランドの調整版かつその中でも最も近い版であり、その違いは戦場に出た時にアンタップ状態にする為に2点ライフを失うかどうかだけです。
2点と聞くとそれなりに大きそうですが、統率者のライフは40点もあり、ライフの損失は他の構築フォーマットよりも軽視される傾向にあります。
また統率者は基本的に4人で行うというのも特徴です。
例えば対戦相手のルーデヴイックの名作、クラムが攻撃を行おうとします。
プレイヤーによっては対戦相手のライフを平均化しようとする事があります。
もしあなたのライフが38で、他のプレイヤーのライフが40であった場合、そのプレイヤーは別のプレイヤーを攻撃する事になるでしょう。
この場合ショックランドは2点回復した形になります。
統率者ダメージを意識するプレイヤーであれば、そのままそのプレイヤーを殴り続ける事も考えられます。
そもそもの話としてデュアルランドのメリットはリソース消費無しにアンタップするという事です。
その1マナが使い切れなければそもそもショックランドタップインと何も変わりませんし、何ならトライオームはそれらの上位互換となります。
さてここまでデュアルランドが不要と言う話をしてきました。
では逆にデュアルランドが必要な状況を見ていきましょう。
対戦相手のライフがいくらであろうと、ショックインした場合あなたのライフは38です。
この2点が大きな問題となってくるのは、あなたがむかつきのようなライフをリソースに変換する場合です。
むかつきを採用したデッキはマナ総量が低めに作られており、統率者戦のライフが多い事も活かして膨大なリソースを獲得します。
この場合ライフが2点多いかどうかによりめくれる枚数がかなり変わってくるので、あなたがライフをリソースに変換するデッキを使うのであれば、デュアルランドの購入を検討すべきです。
ただ解決すればそもそもゲームが終わるむかつきはカジュアルでは使われない傾向があり、統率者初心者であればそもそもあまり関係ないような気もします。
また例えデュアルランドを持っていなくても代わりにショックランドを2枚入れる事ができない為、他の土地を採用する必要があります。
この他の基本土地タイプを持つ土地かつアンタップインする可能性のある土地としては他に基本土地を2枚以上コントロールしていなければタップインするバトルランドしかありません。
バトルランドには2つの問題点があり、1つ目は多色デッキの場合それほど基本土地を採用しておらず、あまりアンタップインしない事、もう一つはそもそも対抗色の組み合わせが存在しない事です。
最も土地を破壊してくるデッキやダブルシンボルを多用するデッキでなければこちらもあまり関係ありません。
そもそもゲームが長引きやすいので唱えられるようになるまでゲームが続く可能性も高いです。
ちなみに今まで出てきた特殊地形全員血染めの月等の特殊地形対策に弱いです。
やはり基本土地が板。ではでは!