ファイレクシアの抹殺者はこちら。
ファイレクシアはドミナリア進行の為に潜伏工作員を作ることにした。
ザンチャはその一人だったが、穢れ無き心を持っていた。
ファイレクシアはこれを欠陥品として処分しようとした。
そこをウルザが助け、彼女は以降ウルザと行動を共にすることになる。
しかしドミナリアとファイレクシアの全面戦争の際、
彼女は身を挺してウルザをかばい死んでしまう。
その後、ヨーグモスを滅ぼしファイレクシアを消滅させたウルザは、
彼女の心臓からカーンを作り出す。
しかし、このことが原因でファイレクシアは復活する。
ザンチャの心臓に流れるファイレクシアの油は触れるだけで、
その生物、機械をファイレクシア人へと変化させる凶悪なものであった。
その汚染はゆっくりとカーンを蝕み、次元を蝕み、やがて核に到達したところで、
ファイレクシア軍は侵略を開始。
新ファイレクシアとして復活を収めた。
ファイレクシアの抹消者はそんな新ファイレクシアが誇る兵器の一体。
ファイレクシアの抹殺者と比べると、
点数で見たマナコストが1マナ増え、全て黒マナと色拘束が非常に厳しくなったものの、
デメリットがなんとメリットに置き換わっている。
火力呪文との相性は完全に逆転しており、
下手に轟音のクラリオンとかを撃てば、土地が3つほど消えることになる。
戦闘でもチャンプブロックしづらく、
サイズ負けする相手ならば必然大量のパーマネントを道連れにできる。
注意点としてはデメリットが完全に逆転したわけではなく、
ダメージの発生源のコントローラーが生贄に捧げることになっている。
下手に自分が轟音のクラリオンを撃とうものなら、
自分がパーマネントを生贄に捧げることになる。
幸い挌闘はダメージの発生源が対戦相手なので、
これと組み合わせると強そう。
ガルタとかにぶつけたい。
弱点はダメージ以外の除去で、
戦場に出た際には何もしないため、殴る前に除去されてしまうと何も残らない。
とはいえ、カードパワーの上昇は疑いようがなく、
前回同様スタンダードで大暴れすることとなった。
と思われていた。
悪いメカニズムの代名詞として長く名が上がってきたファイレクシアマナ(最近更新されそうになってる)を持つ四肢切断は、
事実上不特定マナ1点とライフ4点で撃つことが可能であり、
これが多くのデッキに投入されていたために、
全くと言っていいほど結果を残せなかった。
すさまじいカードパワーを持ちながらもいまいち結果を残せなかった残念なカードである。
まあ、彼の登場当時のトップメタって青白石鍛冶だし、
ローテ落ち後は秘密を掘り下げるものが登場したので、
並のカードパワーでは太刀打ちできる気がしないが…。
ただ人気の高いカードのリメイクだからか、こちらも人気が高い。
フレーバーテキストもかなりかっこいいし。
そんなファイレクシアの抹消者君がついにヒストリックに参戦!
今度こそその活躍を見せてくれるだろうか。
手がかりとなるのは環境の速さである。
現状ヒストリックのトップメタはグルールアグロである。
サイズが大きく4ターン目にはパワー合計が10点以上になることもある。
ダメージ以外の除去を持たないので、相性はよさそうに思えるが、
後攻4ターン目にはすでに手が出せない状況になりかねない。
4/4をブロックしたとしても自分のライフが0であれば負けである。
ほかにもスタンダードからそのまま持ち込まれたジェスカイルーカもきつい。
そのまま奪われてしまう。
ネクサスでも4ターン目に出てくるクロックは全く問題にならないだろう。
潜在能力はあるもののまたも環境に恵まれず活躍できない可能性が高い。
ことごとく祝福されないクリーチャーである。ではでは!