ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

エイトグについて考える

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今日はこちら。

 

アンティキティーで登場した2/1/2のエイトグ。

MTGオリジナルのクリーチャー・タイプであり、エイトグ自体これが初出。

飽くなき食欲を持つ種族で、種族特徴として何らかのカードを食べ、一時的な強化を得る事が多いです。

元ネタはヤギの英語名goatであり、紙を食べる事に由来しています。

 

初出のこちらはアーティファクトを食べて+2/+2。

強力なアーティファクト自体は大量にあったものの目立った活躍はできず、第5版で再録された際にもスライやバーンで細々と活躍するに留まりました。

 

その爆発力を存分に発揮したのは新枠が整備されたミラディン

大量の軽量アーティファクトを展開できる親和デッキで大活躍し、環境を支配しました。

アーティファクトが墓地に行く度ライフルーズを飛ばす大霊堂の信奉者との相性も抜群でした。

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なお大霊堂の信奉者は後に禁止カードとなります。

 

ダークスティールでの電結の荒廃者登場からは取って代わられる事が多くなりましたが、アーティファクト破壊が効かない事から代わりに、あるいは併用される事もあったそう。

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またレアリティが高く今尚高い電結の荒廃者の代わりにカジュアルではよく使われていたそう。

再録も多かったですしね。

 

現在でも薬瓶親和で採用される事も。

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かつての相方電結の荒廃者と同じ2マナで出せるのが強力です。

 

初出がコモンの為パウパーで使用可能で、基本パーツにコモンの多い親和は常に環境のトップに近い位置に存在しています。

モダンホライゾン2で登場したタップイン破壊不能デュアルランドによって現在は紛うことなき環境トップであり、メスが入るかもしれません。

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個人的にはどう考えてもこの土地が悪い。

 

今日パウパーに早速禁止改定が出るとか。

エイトグ君の運命やいかに。ではでは!

さまようものについて考える

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今日はこちら。

 

神河物語で収録された青の1マナ1/1のスピリット。

テキスト欄には

 

子供のときに一度見ましただよ。迷ったときには親御のとこまで連れてってくれただ。なんで今は助けちゃくれねえだ?なんで家まで連れ帰っちゃくれねえだ?

ーー名も無き物乞い

 

という哀愁漂うフレーバーテキストのみが書かれている。

要はバニラ。

 

1マナクリーチャーは基本的に戦闘で役に立つ事は少なく、むしろ手札を1枚消費する為不利になる事が多いです。

ましてこの子はバニラであり、戦闘面でしか活躍できません。

そのうえ続く神河謀版、神河救済でクリーチャー・タイプまで一致する涙の神夢捉えが登場。

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構築はもちろんリミテッドでさえお呼びがかからない1枚です。

 

ところがこのカードに異常な執着を見せるプレイヤーが現れ、なぜか表舞台に姿を表す事になります。

その名も浅原晃さん。

一昨年公式でガフ提督の「ためになる」今日の1枚を書いていた方です。

毎日記事を上げるなんて相当な狂人ですよ。狂人。

 

そんな彼は何とThe Finals2005にてスタンダードのデッキに1枚採用。

デッキは機知の戦いで勝利する関係で200枚以上とかいうふざけた枚数で構築されていますが、入っている以上引く時は引きます。

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予選ラウンドでは黒田正城さんを追い詰め、遂には燎原の火とかいう全体除去を撃たせたとか。

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なお同大会で彼は準々決勝で破れ6位に沈む訳なのですが、その際のラストドローもさまようもの

目は覚めましたか?

 

ちなみに津村健志さんも同大会にバベルで出場したのですが、代わりに採用されていたのは甲鱗のワーム

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流石に1/1バニラよりは強そうですが、機知の戦いデッキは青黒+白で組まれている事が多かった様なのでどちらかといえばさまようものの方が理があります。

(リストが見つからないので青黒緑で組まれていたと信じたい)

そもそも前提が間違っているような気がしますが。

 

神河:輝ける世界のプレリリースに参加すると全30種のお守りの内1つがもらえるのだそう。
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プレリリースは多くて3回とかだと思うのですが、流石に種類多すぎでしょう。

個人的には本体火力が欲しいけどこれ表面アジャニになってません…?

 

皆さんも思い入れの強いカードをデッキに1枚差ししてみては?

いざという時引く(そして後悔する)かもしれません。

ではでは!

航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴについて考える

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今日はこちら。

 

カーリ・ゼヴはカラデシュに住む空賊の女性です。

領事府の両親の元に産まれた彼女は工匠になる事を期待されていました。

しかし見習い期間中に除名処分を受け、行方をくらまします。

次に帰ってきた時にはわずか15歳で悪名高き空賊の船長に。

冒険を何よりも愛する彼女はドラゴンの笑み号を操り、領事府の船からの略奪でその名を知られています。

肩に乗っているのはご存知相棒ラガバン。

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トニートニー・チョッパー枠ですが、最早彼女本人より懸賞金が高そうです。

 

2/1/3威迫、先制攻撃である彼女は、攻撃時に伝説の猿であるラガバンのクリーチャー・トークンを生成し、一緒に攻撃します。

本人はタフネス偏重ですが、二種のキーワード能力によりブロックがしづらく、2/1のラガバンは本体を叩かなければ毎ターン生成される為、一方相手でも臆する事なく突っ込んでいく事ができます。

 

また戦闘の結果に関わらず戦闘終了時にラガバンが戦場から離れる為、霊気紛争のキーワード能力である紛争を能動的に達成する事が可能。

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ただし赤に紛争は存在しない為、相方の色等で採用するしかありません。

 

登場時のスタンダードでは赤白人間で活躍した他、ローテ後はその高い単体性能を買われラムナプ・レッドで活躍。

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ミラーでは地揺すりのケンラ等のパワー2クリーチャーに対し睨みを効かせていました。

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後にドミナリアでゴブリンの鎖回しが登場し、様々な主要パーツの採用が見送られた後でも、タフネスが3もあり、威迫を持っている為採用され続けました。

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日本語版が存在するカードの中で、読みをすべてひらがなにした時、日本語名が最も長いカードとしても有名。

その長さなんと22文字。

あのアスモラノマルディカダイスティナカルダカールと同じ文字数となっています。

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(追記)コメントより知らない間になんか抜かれてました。

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フォーゴトン・レルム探訪英語名そのままのカード多いので名前皆長いんですよね…。

 

現在の主戦場はパイオニア

赤単アグロでは朱地洞の族長、トーブランとの相性が抜群で、1枚で7点ものダメージを叩き込めます。

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エンバレスの宝剣とも相性がいいですが、本体はパワー1だし、猿は消えるしで他に装備するクリーチャーが欲しいです。

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イオニア神の神の赤単アグロに採用されていました。

今後パイオニアの舞台で再び航空船を強襲する姿が見られるのでしょうか。

ではでは!

鐘突きのズルゴについて考える

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今日はこちら。

 

歴史改変前のタルキールではコラガンのカン(指導者)だったズルゴですが、改変後にはコラガンの従者まで地位を大きく下げました。

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戦いの際に鐘を鳴らすことで、全体の士気を高めます。

 

1マナ2/2の伝説のオーク・戦士。

パワー2以上のクリーチャーをブロックできないデメリット能力と(1)(赤)で疾駆できる能力を持っています。

 

小型クリーチャーの質に難のある赤にしてはサイズが大きく非常に強力。

攻撃を再重視するアグロ系デッキであれば、デメリットはあってない様なもの。

加えて1/2の様な一方を取れるクリーチャーであれば問題なくブロックできる為、それほど気にならないです。

どうせパワー2以上のクリーチャーをブロックしないといけないような状況なら大体負けてますしね。

 

本体よりコストの重い疾駆コストも全体除去を警戒しながらダメージを蓄積していく事ができます。

軽いので小回りがいいのも強力。

 

伝説のクリーチャーなので複数引きのリスクはやはり付きまといます。

今田家の猟犬、勇丸の時と違い、当時のスタンダードには他にも優秀な1マナクリーチャーが多く存在していたので数を減らして採用されていたそうです。

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疾駆で除去されづらいのも効いていると思います。

 

現在の主戦場はパイオニアで、スライの形を取るタイプのデッキに1枚だけ採用されています。

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1枚であれば重ね引きの心配は無いですね。

 

モダンではというと赤の1マナパワー2疾駆(1)(赤)と言えば、最早定番の敏捷なこそ泥、ラガバンが存在しているので、彼が消えない限りその出番はないでしょう。

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見比べると本当に悲しくなってきますね。

 

イオニアでは長らくバーンが主流でしたが、今日のパイオニア神で、神は赤単アグロを使用。

個人的にも使った感触としてバーンよりもスライの方が強力と感じました。

是非勝ってその強さを証明してほしいですね。

 

ストーリーを調べる前は疾駆で走って鐘を鳴らすチキンレースの人だと思ってました。

ではでは!

失墜について考える

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今日はこちら。

 

統率者レジェンズで登場した閉所恐怖症の亜種。

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戦場に出た時エンチャントしているクリーチャーをタップすると共に統治者となり、そのクリーチャーのコントローラーが統治者でない限り、そのクリーチャーのアンタップを阻害します。

 

統治者とはコンスピラシー:王位争奪で登場したメカニズムで、統治者となったプレイヤーは自分の終了ステップの開始時に1枚引く事ができます。

統治者となるにはこのカードの効果の他に、統治者となったプレイヤーに戦闘ダメージを与える事でもなる事ができます。

また自分のターン中に統治者が死亡した場合でもなる事ができますが、これは多人数戦でなければほぼ意味がありませんね。

 

MTGは防御側有利の為、盤面が膠着しやすいのですが、それを軽減する為のメカニズムです。

そのターン中攻撃していれば誘発する強襲や、自身が攻撃すると発動できる誇示なんかも同様に戦闘を促すメカニズムですね。

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ドローという誰もが嬉しい効果なのもいいですね。

 

このカードの場合クリーチャー1体を寝かせる事で、統治者を奪われにくくしています。

またターン終了時には1ドローできますし、仮に返しで奪われたとしても、次のターンでまた統治者を奪い返せればまたドローしながら寝かせる事ができます。

統治者の確認タイミングが相手のターン開始時なのが強力ですね。

 

閉所恐怖症と比べるとキャントリップがついているうえ、色拘束も軽くなっているので非常に強力です。

反面クリーチャーがいないと統治者を奪われてドンドン不利になってしまうので、完全なコントロールではなかなか難しいんじゃないでしょうか。

 

コモンなのでパウパーで大活躍。

フェアリー等の青を絡むデッキでドローエンジン+クリーチャー除去として働き、アグロデッキを環境から押しのけてしまったので、発売からわずか55日で禁止されました。

 

失墜とは信用・権威を失う事。

後に禁止された事を考えれば正しく失墜と言えるのではないでしょうか。

 

英語名Fall from Favorから略称はFfFまたはFFF。

ファイナル・ファンタジー

まあパウパーで禁止されてしまったので、もう表舞台に姿を表すことはないでしょう。

 

明確に強力であったにも関わらず、禁止が遅れたのはパウパーの競技人口が少なかったから。

これを解消する為パウパーフォーマット委員会が発足されたので、今後はより素早い禁止改定が行われるでしょう。

ではでは!

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