今日はこちら。
統率者レジェンズで登場した閉所恐怖症の亜種。
戦場に出た時エンチャントしているクリーチャーをタップすると共に統治者となり、そのクリーチャーのコントローラーが統治者でない限り、そのクリーチャーのアンタップを阻害します。
統治者とはコンスピラシー:王位争奪で登場したメカニズムで、統治者となったプレイヤーは自分の終了ステップの開始時に1枚引く事ができます。
統治者となるにはこのカードの効果の他に、統治者となったプレイヤーに戦闘ダメージを与える事でもなる事ができます。
また自分のターン中に統治者が死亡した場合でもなる事ができますが、これは多人数戦でなければほぼ意味がありませんね。
MTGは防御側有利の為、盤面が膠着しやすいのですが、それを軽減する為のメカニズムです。
そのターン中攻撃していれば誘発する強襲や、自身が攻撃すると発動できる誇示なんかも同様に戦闘を促すメカニズムですね。
ドローという誰もが嬉しい効果なのもいいですね。
このカードの場合クリーチャー1体を寝かせる事で、統治者を奪われにくくしています。
またターン終了時には1ドローできますし、仮に返しで奪われたとしても、次のターンでまた統治者を奪い返せればまたドローしながら寝かせる事ができます。
統治者の確認タイミングが相手のターン開始時なのが強力ですね。
閉所恐怖症と比べるとキャントリップがついているうえ、色拘束も軽くなっているので非常に強力です。
反面クリーチャーがいないと統治者を奪われてドンドン不利になってしまうので、完全なコントロールではなかなか難しいんじゃないでしょうか。
コモンなのでパウパーで大活躍。
フェアリー等の青を絡むデッキでドローエンジン+クリーチャー除去として働き、アグロデッキを環境から押しのけてしまったので、発売からわずか55日で禁止されました。
失墜とは信用・権威を失う事。
後に禁止された事を考えれば正しく失墜と言えるのではないでしょうか。
英語名Fall from Favorから略称はFfFまたはFFF。
ファイナル・ファンタジー?
まあパウパーで禁止されてしまったので、もう表舞台に姿を表すことはないでしょう。
明確に強力であったにも関わらず、禁止が遅れたのはパウパーの競技人口が少なかったから。
これを解消する為パウパーフォーマット委員会が発足されたので、今後はより素早い禁止改定が行われるでしょう。
ではでは!