今日はこちら。
統率者マスターズ 統率者で登場する新PW。
青5マナ初期忠誠度5で、
[+1]で自分の他最大2人のPWを次の終了フェイズ開始時にフェイズ・アウトさせる能力、
[-2]で各対戦相手の非土地パーマネントを最大1つずつバウンスする能力、
[-7]で自分のアーティファクト1つを9/9警戒、破壊不能、アンブロ、構築物・アーティファクト・クリーチャー・トークンにする能力を持っています。
[+1]はPWを毎ターン逃がせる能力。
終了フェイズ開始時にフェイズ・アウトしたPWは、次の自分のターン開始時までフェイズ・アウトした状態になる為、殴られる事も、ソーサリー・タイミングで除去される事もありません。
次のターン開始時には忠誠度を維持したまま帰ってくるので忠誠度を貯めていく事もでき、PWとしては非常に強力なサポートとなるでしょう。
時の支配者、テフェリーを除けば対戦相手のターン中にPWができる事もなく、非常に理に適った能力と言えそうです。
ただこの能力自体は何らアドバンテージを得ていません。
忠誠度がそのままという事は減ってしまった忠誠度を回復するという事もできません。
その為この能力でアドバンテージを得る為にはフェイズ・アウトにより本来落ちる筈だったPWを生存させた事により使える+能力に価値を見出すしかなさそう。
仮にフェイズ・アウトでなくブリンクであれば毎ターン-が使えてまだ強力だったのですが、フェイズ・アウトだと忠誠度は減ったままなのでそれほど変わりません。
単体では何もできないのも問題であり、あらかじめPWをコントロールしていなければ、自身にかけられない事もあってこの能力は何もできません。
まあ相手からすればこいつも逃げられれば奥義までまったく手出しできないことになりますし、仕方ない弱点とは言えます。
ただこの能力を使用、解決してからフェイズ・アウトまでに若干のタイムラグがある為、非伝説状態のコピーを作れれば、互いに能力を掛け合い、両方とも逃がす事ができます。
最もそれができるのは現時点では灯の分身だけであり、ヴロノスにも統率者にできる能力もない為、サーチを噛ませてまで狙うほど強力ではないと思います。
[-2]はバウンス。
各対戦相手の非土地パーマネントを1枚ずつ戻すことができ、5マナのPWのマイナスとして十分妥当な性能をしています。
ただ消費忠誠度もそれなりに大きく、+による忠誠度増加量もそれほどない為、この能力を目当てにヴロノスを採用する事はないでしょう。
PWデッキはそれほどクリーチャーを展開しないという事もあり、今回再録された脱出の方がデッキとしては合ってるかも。
[-7]は自分のアーティファクト1つを9/9警戒、破壊不能、アンブロの構築物・アーティファクト・クリーチャー・トークンにできます。
最早お前の個性は何なんだという感じですが、流石に奥義だけあって強力で、戦場に大きなプレッシャーを与えてきます。
コストとなるアーティファクトも統率者であればそれほど困らず用意でき、そのサイズと2種のキーワード能力により、安心感は抜群。
直接の勝因には繋がらなさそうですが、それでもそこまでの時間稼ぎには十分貢献してくれそうです。
今回の新規カードの1枚であり、能力もかなりフレンズ系デッキに適したものですが、単体のカードパワーの低さからそんなに強く無さそうです。
少なくともこれがレガシーやヴィンテージに影響を与えることはなく、統率者でもそんなに見かけないのではないでしょうか。
イラストやカード名(予想だけど)はかなりかっこいいので、そこは評価点。
ヴロノースはイニストラード出身の男性。
狼男との戦闘中に灯に目覚め、アラーラに渡って、エスパーのヴィダルゲンに損傷した顔を覆う仮面を作ってもらった後、イニストラードに帰還。
アヴァシンに仕え、ガラクを捕獲する任務に赴きますが、返り討ちにあい既に他界しています。
そのせいか機械兵団の進軍での灯の破裂の影響を受けず、今回PW化。
すごいライフハックですが、そのハックするライフが無いと意味がないので真似したくはありません。
せめて+で自分も逃がせれば、ガラクから逃げられてたのかな…。
ではでは!