ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

電結の荒廃者について考える

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今日はこちら。

 

ダークスティールにて登場した歴代最悪クラスの機械生物。

無色2マナ0/0接合1で、

アーティファクト1つを生け贄に捧げる事で自身の上に+1/+1カウンター1個を置くことができる起動型能力を持っています。

 

接合とは同ブロックで初登場したキーワード能力で、特定の個数+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る常在型能力と、

戦場から墓地に送られた際にアーティファクト・クリーチャー1体を対象とし、それにこの上に乗っていた個数に等しい+1/+1カウンターを置く事ができる誘発型能力を持っています。

フレーバー的には壊れたアーティファクト・クリーチャーが別のアーティファクト・クリーチャーに力を託す能力であり、

ゲーム的には除去されても打点を下げること無く戦う事ができる強力な能力です。

しかし死亡誘発なので追放やバウンスなどそれ以外の除去に対しては無力…なはずなのですが…。

 

電結の荒廃者最大の魅力は固有の起動型能力にあります。

除去されそうになったアーティファクトを生け贄にする事で無駄なく+1/+1カウンターに変換する事ができ、そのコストとしてタップやマナを要求しない為、常に構え続ける事ができます。

また自身も生け贄に捧げる事ができ、この場合自身を捧げた分の+1/+1カウンターは乗りませんが、他の+1/+1カウンターは他のアーティファクト・クリーチャーに受け渡す事が可能。

その為接合の弱点であった追放やバウンスに対して一定の耐性を持っている事も歴代最強クラスの生物である理由の一つとなっています。

 

とまあ非常に強力な事は分かりましたが、結局そのカードが活躍するかは周りの環境次第。

まあどこぞの鹿男みたいに単体でもカードパワーが高すぎるカードであればどんな環境でもやっていける(禁止されたのでどんな環境でもやっていけない)事もありますが、基本的には相性のいいカードがなければ結局活躍できずに終わる事もあります。

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では説明しましょう、彼が生み出したMTG歴代最悪の時代電結親和の環境を!

舞台はミラディン、新枠第一弾となったこの世界はあらゆるものが金属で構築された一面の銀世界。

その世界を再現する為に土地までもがアーティファクトとなっており、歴代で最もアーティファクトに満ち溢れた環境となっていました。

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そんな状態で登場した電結の荒廃者は世界のあらゆる金属に擬似的な除去耐性と継続的な戦力を供給し、一躍トップメタに。
また同時に登場した頭蓋骨絞めとの相性も凄まじく、装備したアーティファクト・クリーチャーを生け贄にすれば2ドローと強力なサクり台としても活躍しました。

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これに関しては電結の荒廃者より頭蓋骨絞めの方が悪いと思いますが、結局親和一色(無色だけど)となった環境を危惧して当時歴代最多となる9枚もの禁止カードを出して事態は終結

電結の荒廃者はプレイヤー達に大きな印象を残してスタンダードから姿を消しました。

 

現在でもモダンの硬化した鱗で活躍。

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統率者やヴィンテージでもその姿を見ることができ、現在でも活躍し続けている1枚です。

 

ちなみにすっかり忘れてましたが今年の11/17〜12/10に掛けてマジック・リーグやコマンダー・ナイトを遊ぶと貰えるプロモの1枚として選ばれています。

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正直皆シールにもなった初版イラストのが欲しいかもしれませんが、手に入れられるのであれば是非とも集めておきたい1枚。

環境を荒廃させたその実力試してみたいですね。

ではでは!

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