今日はこちら。
アイスエイジで登場した黒2マナのエンチャント-オーラ。
和訳すると以下。
Dance of the Dead (1)(黒)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)
Dance of the Deadが戦場に出たとき、それが戦場に出ている場合、それは「エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)」を失い、「エンチャント(Dance of the Deadにより戦場に出たクリーチャー)」を得る。
エンチャントされているクリーチャー・カードをあなたのコントロール下でタップ状態で戦場に出し、それにDance of the Deadをつける。
Dance of the Deadが戦場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。
エンチャントされているクリーチャーは、+1/+1の修整を受けるとともに、それのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは(1)(黒)を支払ってもよい。
そうした場合、そのクリーチャーをアンタップする。
(MTG Wikiより引用)
黒枠で最もルール文書が長いカードと言われており、色々と書かれていますが、要は
- 墓地のクリーチャーをタップ状態で戦場に戻す
- それにこれを付ける
- これが外れたらそれを生け贄にする
- それはアンタップ・フェイズにアンタップしない
- アップキープに(1)(黒)払うとアンタップできる
- +1/+1修正
というカードです。
上3つは元となった動く死体と同様であり、-1/-0修正が+1/+1修正となった代わりにアンタップするのに(1)(黒)かかるようになりました。
現代でもかなり特殊な挙動をする1枚であり、難解なルール文書となっていますが、当時は英語版しかなく、またインターネットもあまり発達していないのでこの細かい字を自力で翻訳しなければなりませんでした。
ちなみにアイスエイジで登場した当時のトップメタであり、今尚強力な1枚として使われている1枚としてネクロポーテンスがあります。
すごく字が細かいですが、最後の1文はライフの支払いはダメージじゃないから軽減できないよという意味であり、現在は省略されています。
サイズ修正こそあるもののアンタップしないというデメリットはその比ではなく、基本的に動く死体に次ぐ地位となる事が多いです。
釣り竿には他にも再活性や死体発掘等もある事から、これまであまり採用されてきませんでした。
とはいえそれはレガシーなどの構築の話で、元よりハイランダーである統率者ではかなり使われていた1枚です。
ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアンとかと組むと無限に出し入れができますね。
あとは着地誘発、死亡誘発で削りきりましょう。
今回ファイレクシア: 完全なる統一においてレガシーのリアニメイトに大きな強化が入りました。
偉大なる統一者、アトラクサです。
7/7飛行、警戒、接死、絆魂と非常に優秀なスタッツを持つこのカードは戦場に出た際に、トップ10枚からカード・タイプ毎に1枚ずつ手札に加える事ができます。
Dance of the Deadは埋めづらいエンチャントの枠となる釣り竿です。
1度アンタップしてしまえば警戒で殴り続ける事ができ、サイズ修正も絆魂には嬉しいボーナス。
ちなみにDance of the Deadとは一度死んでしまえば身分、貧富の差に関係無く無に統合されてしまうという死生観をテーマとした芸術の事。
黒死病の流行や百年戦争が行われていた中世ヨーロッパで発展した芸術であり、当時は誰もが死を身近な存在として捉えていました。
しかしその効果はむしろ死んだものが強者であればあるほど強力なもの。
やっぱり死んだ程度では格差は縮まらないのか。
ではでは!