エルドレインの王権のカードパワーはどうやら少しおかしかったようで、王冠泥棒、オーコや創案の火等数々の禁止改定があったにもかかわらず、未だにトップメタに輝き続けています。
緑単フードはグルールアグロを仮想敵として構築されたミッドレンジデッキであり、その一方で食物メカニズムにより粘り強く戦うことも可能です。
この環境における最強のアドバンテージソースの一つは間違いなくグレートヘンジです。
追加のマナとサイズアップ、ドロー加速についでに回復までついているこのカードは素のコストが9マナと重いものの、自分がコントロールしているクリーチャーの中で最も高いパワー分コスト軽減が付いています。
むしろ何ができないんですかこのカード。
恋煩いの野獣とカザンドゥのマンモスは4ターン目にパワー5を用意する安易な手段であり、除去されなければ4ターン目に設置しあらゆる面でゲームを有利に運ぶことができます。
以上3点セットは現在の緑の根幹をなすカードであり、環境を定義する動きでもあります。
この3種類さえデッキに入れておけば、デッキは一定数勝てると思います。
次が食物セット。
金のガチョウ、意地悪な狼、パンくずの道標に加え魔女のかまどと貪るトロールの王というラインナップがボードとハンドを手厚くサポートしてくれます。
意地悪な狼は食物さえあればいくらでも破壊不能を得ることができ、貪るトロールの王は1度だけ復活することができます。
魔女のかまどがあれば死ぬ運命にある哀れなクリーチャーを、おいしく食べて被害を軽減できます。
貪るトロールの王を投げ込めば、食物トークンが2個生成される為、もう一つ用意すれば再び墓地から舞い戻ることができます。
パンくずの道標は食物を消費するたびに1マナ払うことでパーマネントを回収できます。
食物を3つ食べ、貪るトロールの王を蘇生させ、3マナ払って3枚回収と言った無限にアドバンテージを得続ける構成はコントロールデッキには悪夢以外の何物でもないでしょう。
サイド後には鎖巣網のアラクニルや漁る軟泥が入り、墓地対策も万全です。
置物対策である萎れやクリーチャー除去である強行突破も入っており非常に対応できる範囲の広いサイドボードです。
この辺の選択肢の広さも今の緑の強さの一因でしょう。
取り立てて不利になりそうな戦術もなく、キーパーツも禁止が疑われるほど強力でもないので安定してローテ落ちまで使い続けられるいいデッキだと思います。ではでは!