ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

不正相続について考える

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今日はこちら。

 

ラヴニカの献身で登場した打倒亜種。

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黒4マナのエンチャントで、

自分のアップキープ開始時に、各対戦相手に1点ダメージ、自分は1点回復する誘発型能力、

(5)(黒), 自身の生け贄で、対戦相手1人を対象とし、4点ダメージ、自分は4点回復する起動型能力を持っています。

 

不正相続はラヴニカの献身リミテッド環境を代表する1枚で、毎ターンブロッカーを気にすることなくクロックを刻み続けられるこのカードは非常に強力でした。

コモンなので出現率も高く、重ね張りできれば勝利は目前。

ライフが残り僅かになれば起動型能力によりそのままゲームを終わらせることもでき、エンチャントながらフィニッシャーとしてかなり活躍していました。

 

こうした背景には当時のクリーチャーの弱さが挙げられます。

2マナ以下の優秀なアタッカーが多色のザル=ターのゴブリンくらいしかおらず、多色環境ゆえの色事故もあってクリーチャーが出ずパスなんてのもしばしば。

入ってる土地ほぼタップインみたいな門デッキもちゃんと結果を残しており、環境がいかに遅かったかが伺えます。

まあ多色環境で色が揃う前に負けとかあんまり良くないですからね。

なおラヴニカのギルドはボロスが速攻でゲームを終わらせていました。

 

さてそんな不正相続ですが、ジャンプスタート2022での再録を経て、ラヴニカ・リマスターにて再びリミテッド環境に帰ってきました。

個人的な感想としては、クリーチャーが弱めでそれほど攻めっけのあるプールでは無いため、再びその強力さを見せつけてくれそうです。

 

特殊セットだけあってシナジーも豊富。

例えばラヴニカの献身からの同僚絢爛は毎ターン自動で達成できます。

色は合わないものの狂喜も達成。

直接のシナジーはありませんが、オルゾフ家の強請はゲームを膠着させれば勝てるというデッキの方向性が合っています。

 

個人的にはかなり思い入れのある1枚。

ラヴニカリマスターには他にも印象深いカードが多く再録されているため、リミテッドをやると感慨深いものがあるかもしれません。

ではでは!

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