ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

芽吹く生命の行進について考える

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今日はこちら。

 

神河: 輝ける世界で登場した行進サイクルの緑。

追加コストとして手札から望む枚数の緑のカードを追放する事でコストが1枚につき(2)少なくなる効果と、マナ総量がXより少ない自分のクリーチャー1体を対象としてデッキから同名クリーチャーをタップ状態で戦場に出す効果を持ちます。

なるほど。これは重症だな。

 

日本語版に致命的な誤訳がある1枚で、X以下ではなくXより少ないが正しい訳。

仮に1マナのカードを持って来たい場合、Xは2以上にする必要があります。

その性質上X=0では理論上撃つ事ができません。

最もこの誤訳が問題になるほど使われてこなかった1枚でもあります。

 

マナ総量の軽いクリーチャーを複数体並べる時に有効な1枚ですが、基本的にはそういったクリーチャーはゲームに与える影響が少なく、効果が少なくなりがち。

一方でマナ総量の大きいクリーチャーを対象に取ろうとすると、まずそのクリーチャーを引くところから始まり、それを唱えた上で、更にマナを使って唱えなければなりません。

基本的に構築ではそういった重いクリーチャーであれば1体いれば充分ゲームに勝利する事ができ、オーバーキル感が否めません。

 

手札のカード1枚につき(2)少なくなる効果はありますが、逆にこれを使わない場合持ってきたいクリーチャーのマナ総量に加えて2マナ払う必要がある為、テンポを考えればむしろ1枚も追放せずに使う事の方が珍しいと言わざるを得ません。

 

この手のカードには珍しくインスタントである為対戦相手のターンにも使えますが、タップ状態の為ブロックには使用不可。

ETBを任意のタイミングで使えるとはいえ流石に限定的すぎるでしょう。

 

そもそも対象に取る効果の為立ち消えの可能性があります。

手札を1枚追放して対象に取り、そのクリーチャーが除去されてしまうと1: 3交換となり一気に劣勢となります。

 

総じて

<コストが重い

<安定しない

<対象に取る効果

等正直使いづらすぎる1枚。

プレビュー当時は僅かに注目を集めたのですが、すぐに忘れ去られ、このまま活躍せずにローテ落ちする事になると思われていました。

 

 

しかしファイレクシア: 完全なる統一で登場したとあるクリーチャーによってその存在が再び注目を集める事になりました。

そのクリーチャーとは敬慕される腐敗僧

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このクリーチャーは緑1マナ1/2毒性1のファイレクシアン・ドルイドで、自分のクリーチャーが対象に取られる度に対戦相手に毒を与える能力を持っています。

 

この能力は累積する為、複数体展開できればその数だけ毒を与える事ができます。

2体いれば僅か5回対象に取るだけでゲーム終了です。

しかしMTGでは同名カードは4枚しか入れられません。

序盤に複数揃えるのはかなり難しいと言っていいでしょう。

 

しかし芽吹く生命の行進があれば話は別です。

1マナであれば3マナで持ってくる事ができ、手札を1枚消費すれば僅か1マナで唱えられます。

しかも対象に取る効果の為毒カウンターを最初に1個送りつける事ができ、攻撃が通れば既に2個。

あと4回対象に取るだけで対戦相手を毒殺できます。

3キルも視野に入りますね。

(土地、土地、腐敗僧、行進、緑、1マナ、1マナ、1マナと攻撃で2個)

 

そんな訳で値段が一気に5倍近く上がった今大注目の1枚なのですが、肝心の敬慕される腐敗僧を初手に引き込む必要があるので、安定性に疑問があります。

マリガン繰り返したら行進撃てなくなるし…流石に環境取らないと思うけど…。

ではでは!

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