さて問題です。マナ加速を最も得意とする色は何でしょう。
そう、無色ですね。今日は無色ランプについて。
(これはよく言われる冗談であり、実際には無色は色ではありません。)
通常不特定マナの支払いにしか使えない無色マナは、代わりに1枚で2マナ湧かせたり、アーティファクトから湧かすことができたりと、伸ばそうとした時一番伸びやすかったりします。
ゼンディカーの夜明けで登場した見捨てられた碑はそんな無色ランプ戦術を強烈にバックアップする1枚であり、ヒストリックでは各種無色土地や無色マナファクトを用いて、圧倒的なマナ加速を実現します。
その多くは全体除去、特に色拘束が弱く白系オーラにも強力な絶滅の契機を採用することが多いのですが、今回のリストはこちら。
完全無色。個人的にはこういう構築の方が好みだったりします。
強いかは置いといて。
このデッキで最も特徴的なカードはパラドックス装置です。
呪文を唱えるたびすべての土地でないパーマネントをアンタップできるこのカードは、マナファクトを多用するこのデッキではかなり強く使うことができます。
見捨てられた碑よりも採用枚数が多く、確実に使いたいという気持ちが見て取れます。
実際うまく回れば見捨てられた碑とは比べ物にならないほど多くのマナを生み出してくれますしね。
フィニッシュ手段は霊気貯蔵器。
呪文を連打して50点砲を狙いましょう。
入っているクリーチャーはたった一種類。金属製の巨像のみです。
素のコストは11マナと非常に重いですが、アーティファクトが多数並ぶこのデッキであればほとんどの場合0マナで唱えることができるでしょう。
スタッツが10/10と非常に強力ですが、それだけではありません。
アーティファクト2つを生贄に捧げると墓地から手札に戻すことができます。
となればこれを生贄にしてアーティファクトを2つ生成できれば無限に唱えることができます。
さて、そんな便利なものがあるでしょうか?
あります。魔女のかまどですね。
これにどうにかこうにか金属製の巨像を押し込めば、食物2つを生成できます。
食物はアーティファクトなので、これで無限ループです。
大釜の使い魔と似てますが、こちらはいったん手札に戻るので墓掘りの檻に引っかかりません。
他の手段としては神秘の炉があります。
ライブラリートップが無色であれば唱えられ、土地でも1枚までなら能力で弾けるわけですが、このデッキでは土地以外すべて無色な為、ほぼほぼ止まることはありません。
ちゃんと毎回マナを全て出してから呪文を唱えるようにしましょう。
序盤ランプしかしないのでアグロに弱めですが、かなり楽しいデッキです。
ではでは!