今日は変装について。
変装はカルロフ邸殺人事件にて登場する新メカニズム。
変装を持つカードは、(3)で護法(2)を持つ2/2のクリーチャーとして裏向きで唱えることができ、その変装コストで、いつでも表向きにできます。
良質な推理小説には正体不明の人物が不可欠です。
MTGにおいて裏向きのクリーチャー・カードは正しく正体不明と言えるでしょう。
あなたは変装能力を持つカード(クリーチャーではない)を3マナ2/2として出すことができます。
それはカード名を持たず、マナ・コストを持たず、クリーチャー・タイプを持たず、色を持ちません。
しかし能力はあります。
護法(2)は2/2の生存能力を上げるのには十分な働きをしてくれるでしょう。
まあ正体不明が簡単に倒せるなら最早正体わかってますしね。
その正体がわかるのはそれが死亡したときと、表向きになったとき。
変装クリーチャーのオーナーはその変装コストを支払うことで、いつでもその正体を表すことができます。
多くの変装クリーチャーは変装を解いた際に何らかの恩恵をもたらします。
推理小説において何かを成し遂げる人物は大抵正体不明ですが、それを成し遂げた後はその正体を暴かれるものです。
あるいはそうやって何かを成し遂げようと思っていたからこそその正体を隠していたのかもしれません。
個人的には変装をしたクリーチャーがその正体を明かすことでボーナスを得られるのはおかしな気がしてましたが、何者かが暗躍しているというフレーバーを当てればむしろぴったりなのかもしれません。
ゲーム的に重要なのは3マナ2/2護法(2)というのがリミテッドでは決して弱くないという点。
サイズ的には不満が残りますが、護法(2)を考えれば妥当な範囲ですし、何より今回のクリーチャーに2/3が極端に少ないのでかなり活躍してくれます。
最も多いのが正体不明同士での相討ち。
除去を打ちづらいとはいえ戦闘面では所詮2/2です。
目論見を達成される前に処理してしまうのは良い考えでしょう。
また変装コストが5マナ4マナまでであれば2/2に一方取れるクリーチャーがいないというのは注意しておきたいポイントです。
(追記)2/2で相討ち取れるのは変装コストが4マナ以下のクリーチャーだけです。
5マナからは一方取られてしまいます。
また変装コストを支払えばいつでも表になれるというのも覚えておきたいところ。
ソーサリータイミングで起動している方も多いですが、戦闘が通ったタイミングや相手のエンドフェイズなどが主な変装タイミングでしょうか。
今回コモンの多色土地がないので3色以上のデッキがなかなかに組みづらいのですが、そういった環境を支えてくれるのもまたこの変装です。
変装持ちクリーチャーは(3)で色マナを気にすることなく唱えられるというのもありますが、加えて多色であればその変装コストも混成マナで、片方の色を採用していなくてもそれを払うことができます。
これはプレイ・ブースターへの移行に伴い全体の枚数が減ったことも採用を後押しする要因となっています。
ちなみに証拠収集とも相性抜群。
3マナでそれ以上のカードを墓地に送れることも忘れずに。
ではでは!