今日はこちら。
ファイレクシア: 完全なる統一で登場した新ルーカ。
完成化を持つ赤緑5マナのPWで、忠誠度能力を3つ持っています。
完成化とは1マナを払う代わりにライフを2点支払う事ができる能力で、これによって唱えられたPWは初期忠誠度が2減少します。
ただPWであればそこから+を使う事で忠誠度を回復できるので、基本的にはライフを支払って唱える事になりそうです。
[+1]はクリーチャー呪文を唱えるか、クリーチャーの能力を起動する為にのみ使える(赤)(緑)を加える能力。
クリーチャーにしか使えないのは難点ですが、うまく動ければ実質2マナでPWをプレイできた事になります。
完成化した時のコストが4マナなので2マナのマナクリと非常に相性がよく、この能力を使ってそのまままたマナクリが展開できれば次のターンクリーチャー限定ですが7マナが確定します。
産業のタイタンはフィニッシャーとして充分でしょう。
[-1]は緑の3/3毒性1・ファイレクシアン・ビースト・クリーチャー・トークン1体を生成する能力。
毒性1は今回の新キーワード能力であり、候補としては
・攻撃時に防御プレイヤーに毒カウンター1
・クリーチャーにブロックされた際に毒カウンター1
・プレイヤーに戦闘ダメージを与えた際に追加で毒カウンター1
・プレイヤーにダメージを与えた際に追加で毒カウンター1
・プレイヤーに戦闘ダメージを与える際に代わりに毒カウンター1
・プレイヤーにダメージを与える際に代わりに毒カウンター1
・上記に加えてクリーチャーと戦闘の際にダメージ解決前に-1/-1カウンター1
・クリーチャーに戦闘ダメージを与えた際に-1/-1カウンター1
等が考えられます。
毒性や有毒とは違うキーワード能力なので、能力が被らないようにするにはかなり大変ですね。
忠誠度1の消費で3/3が生成できるのはかなり強そう。
4マナで出しても3回連続で起動する事ができ、獣群の呼び声からはかなりのクレームが入りそうです。
こいつだってトップレアだったのに…。
[-4]は望む数のクリーチャーやPWに、起動時に自分がコントロールしていたクリーチャーの中で最大のパワー分のダメージを割り振れる能力です。
プレイヤーに飛ばせないのでこれだけでフィニッシュする事は難しいものの、状況次第では対戦相手の盤面を焼き払ってのフィニッシュに繋げる事ができます。
起動時に参照する為、解決前にクリーチャーが除去されても問題なく、安心して使う事ができます。
なお発生源はルーカ本人な為、最大のパワーを持つクリーチャーが毒性持ちでも関係なさそう。
奥義と言うには物足りない能力ですが、完成化しなければ即座に起動する事ができる為、最後のターンソーサリーの様に使う事もできます。
毒性の説明がない為、完全な評価は難しいものの、使い勝手自体は良さそうなPWです。
スタンダードで共存する月の憤怒、アーリンとは色と完成化した際のマナ総量が合う為、これらを両方採用したグルール・フレンズが完成するかもしれません。
野生語りのガラクとの対比も面白いです。
完成化した際の色マナの数や、生成できるマナの数、トークンのサイズ、初期忠誠度等、かなりの共通点が挙げられます。
ただ勝っている点といえばトークンのキーワード能力位で、それ以外は野生語りのガラクの方に軍配が上がりそうなので、彼が当時いかに強かったかが伺えます。
まあ完成化しない事も選べるんですけどね。
最大の難点は赤緑のデッキ自体が現在活躍できていない事でしょうか。
個人的に好きな色の組み合わせなので、これを機に隆盛してほしいです。
ではでは!