今日はこちら。
スカージで登場した6マナのソーサリー。
山札を混ぜた後、一番上を追放し、そのターン中マナ・コストを支払うことなく唱えられるようにする効果と、これより前に唱えた呪文1回につき1つコピーするストームという効果を持っています。
単体で使うと山札の一番上を踏み倒すだけの効果で、うまく行けば重い呪文を踏み倒すことができますが、時には土地が捲れて終了という残念なカードになってしまいます。
またこれ自身が6マナと重い為、他の踏み倒し手段やマナ加速する必要があります。
真価となるストームの価値も、やはり6マナという重さが足を引っ張ります。
何も考えずデッキに入れたとしても思ったような効果は上げられないでしょう。
しかし、このカードはMTGにおいて歴史上もっとも許されなかった一枚として名前を残しています。
このカードは登場時期がミラディン以前の為、レガシーとヴィンテージでしか使えないのですが、このカードはトーナメントで使えるようになるまさにその日からレガシーでは禁止、ヴィンテージでは制限と、4枚使えた日が1日も無いのです。
(最もその時はまだレガシーやヴィンテージなどの名称はなく、タイプ1等の名称でした)
ちなみにスタンダードでは最後まで問題となるような結果は残せなかった為、捉えようによっては後の王冠泥棒、オーコや創造の座、オムナスの方がやばいといえます。
なぜそこまで強力だったのでしょうか。
それはストームと言う能力とこのカードの相性の良さによるものです。
そもそもストームと言う能力自体が十分に強力な能力で、暗黒の儀式と言ったマナ加速や軽いアーティファクトを出し入れする行為に強い意味を持たせることになります。
また十分に稼がれたストーム呪文は単発では効果が薄いため1つ2つ打ち消してもどうにもならず、その対処の難しさもこの能力を強力にしている一因です。
この精神の願望はストームの数だけ呪文を唱えることができ、雑に言えばストームが倍になります。
(土地をめくらないということは難しいですが、おそらくドロー呪文=追加のストームなども引いていると思われます)
もしこれで2枚目の精神の願望が捲れた場合、他のカードを唱えた後に唱えることでさらに呪文を唱えることができます。
後は充分に稼いだストームから苦悶の触手を撃てば相手のライフを吸い尽くすことが可能となるでしょう。
さてこれがヒストリックに来ることが確定したので、早速その使い方を考えてみましょう。
まずはティボルトの計略です。
0マナとこれでストーム2から始められる上に、デッキには大量の激重呪文が入っています。
フィニッシュまでは行けませんが、全知や絶え間ない飢餓、ウラモグが捲れればそれだけでゲーム終了でしょう。
逆説ストームも有力ですね。
鼓舞する彫像もヒストリック・アンソロジー4でやってきたのがうれしいですね。
他にも死の国からの脱出にパラドックス装置等々。
僕はレガシーの話でもしているんでしょうか?
ちなみに暗黒の儀式は禁止ですが、苦悶の触手は使えます。
ヒストリックの命運やいかに。ではでは!