今日はこちら。
アルファで登場した元祖手札破壊クリーチャー。
黒3マナ2/2飛行のスペクターで、
いずれかの対戦相手にダメージを与えるたび、そのプレイヤーは手札を無作為に1枚捨てます。
通称ヒッピー。
3マナ2/2飛行とスタッツは平凡ながら、ダメージさえ通せば無作為に手札を捨てさせる事ができます。
無作為なので土地だろうがなんだろうが捨てさせる事が可能。
1ターン目に暗黒の儀式から登場する展開はA定食として恐れられ、
無作為に手札から土地を捨てられれば陥没孔や露天鉱床からさらに土地を縛る事ができ、ソフトロックを仕掛ける事ができました。
当然こんな戦術が許容される訳もなく程なく全員スタン落ち、エクステンデッドでは全員仲良く禁止された実績があります。
他にも相性のいいカードとしてお互いの土地をすべて破壊するハルマゲドン、
対戦相手の手札が少ないとその分ダメージを与える拷問台等色々と存在。
前者はヒッピーゲドン、後者は黒き拷問台を成立させました。
第4版まで収録されたものの、第5版では強すぎるという理由で深淵の死霊と入れ替わりとなりスタン落ち。
しかしその後第9版にて再び入れ替わりとなり、再録。
この際どう見ても飛んでないと言われていた騎士の絵からドラゴンへと変貌を遂げました。
元々スペクターとかいう姿が曖昧な種族だった事も変更できた理由でしょう。
暗黒の儀式が無ければ適正と判断されての再録でしたが、実際ヴィリジアンラッツや8ヒッピーで活躍したものの、禁止とまでは行かず。
基本セット2010を最後に再びスタン落ちするまで一定の戦績を残し続けました。
元祖という事で他のスペクターと比べた際の明確な強みが2点。
1点目が誘発条件が対戦相手に限定されている点。
これにより戦闘ダメージを移し替えられても手札を捨てる必要はありません。
2点目が誘発条件が戦闘ダメージに限定していない点。
炎の鞭等でティム能力を与えれば無作為ハンデスを行えます。
非常に強力なA定食でしたが、手札を2枚使ってクリーチャーを1体出しただけなのでこの時点ではアドバンテージ損。
そのクリーチャーに稲妻や剣を鋤にが飛んでくるパターンも多く、こちらはB定食と呼ばれていました。
ここからはめちゃくちゃ個人的な話。
僕は小学生の時に父親の第4版のカードで遊んだのがMTGを知ったきっかけなのですが、そのカードを使って中学生の頃に友達と遊ぶようになりました。
その際に使っていたのがこの暗黒の儀式と惑乱の死霊の入った黒単であり、かなり思い出深い1枚。
また僕は無作為を無造作と読み間違えて都度友達につっこまれていました。
ではでは!