ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

暴れまわるフェロキドンについて考える

今日はこちら。

 

イクサランで登場したライフの回復を禁止する常在型能力と、他のクリーチャーが戦場に出る度、そのクリーチャーのコントローラーに1点のダメージを与える誘発型能力を持つ3マナ3/3威迫の恐竜。

 

素のスタッツはかなり良好。

威迫を持つ為2体以上ブロッカーを用意しないといけないものの、ブロッカーを展開するとダメージを飛ばしてくる厄介なクリーチャー。

自分にもダメージは飛ぶものの赤と言う色を考えれば自分の方が攻めている側に回りやすく、それほど問題にならない。

 

彼の登場時スタンダードではとあるコンボが環境を席巻していました。

それがサヒーリ・ライ守護フェリダーの2枚からなるサヒーリ・コンボ。

サヒーリ・ライ守護フェリダーをコピーし、守護フェリダーサヒーリ・ライをブリンクする事で速攻を持った・トークンが無限に生成され、全員で攻撃して終了と言う極悪コンボです。

この2人を禁止から救うべく生まれたのがこの暴れまわるフェロキドン

しかし結果として守護フェリダーはイクサランがリリースされる半年も前に早々に禁止され、彼は存在意義が薄くなった状態で登場しました。

 

しかしそれで折れる彼ではありませんでした。

当時環境を二分していたラムナプ・レッドのサイドボードに採用されると、瞬く間にその実力を発揮。

ライフ回復の禁止とブロッカーの牽制能力が高く評価され、すぐにメインデッキに昇格しました。

 

そのあまりの活躍ぶりによりイクサランの相克発売に先駆けて何と本人が禁止に。

禁止を生まない為に生まれたにも関わらず、その禁止を防げなかったばかりか、あろうことか本人が禁止。

余りに不憫すぎます。

 

そんな彼に転機が訪れるのはイクサランのローテ落ち直前。

当時のスタンダードのトップデッキはスケープシフトでした。

死者の原野風景の変容を組み合わせたこのコンボは相手のエンドフェイズに大量のゾンビを生み出し、それらで攻撃してゲームを終わらせるというもの。

このトークンの対処法を模索していたWotCは現在の禁止カードリストにそれにぴったりの対策カードを見つける事に成功しました。

これにより彼はスタンダードで初めて禁止された後に解禁されたカードとなりました。

期間は一月ほどでしたが、それでも歴史的な快挙である事に変わりはありません。

 

その後、彼に再び転機が訪れます。

イオニア実装により再び戦える場所を得た彼は遂に宿敵守護フェリダーと戦う機会を得ます。

…結局守護フェリダーは一週間で投獄されてしまうのですが、戦う機会を得られたというのは彼にとって貴重な経験だったのではないでしょうか。

 

個人的にカード性能もさることながら、その変遷が好きな1枚。

フレーバーテキストより物語があります。ではでは!

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