今日はこちら。
ブルームバロウにて登場したマナ加速を行えるアーティファクト。
緑3マナの食物で、
戦場に出たとき、および、これを生け贄に捧げたとき、ライブラリーから基本土地・カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出せる誘発型能力、
(2), (T), 生け贄に捧げることで、3点のライフを得る起動型能力を持ちます。
都合5マナで3点回復しながら土地を2枚持ってこれる優秀なアーティファクト。
本体は3マナで置けるため3ターン目から土地を伸ばすことが可能で、4ターン目には3マナ立てた状態でもう1枚土地を伸ばすことができます。
その際ライフを回復できるのも重要で、これにより時間稼ぎが可能で、伸ばしたマナを有効に使える可能性が高いです。
土地を2枚伸ばすのに都合5マナかかりますが、爆発的植生が4マナであることを考えれば3点回復も合わせてかなり破格の効率となります。
着地と生け贄にした際の誘発、および、食物共通の起動コストと効果とかなりきれいな1枚。
正にコモンらしいデザインながら強さも構築級であり文句の付け所がありません。
リミテッドではさらに給餌のコストに使用することで有効活用が可能。
生け贄時の効果は起動型能力以外で生け贄にした際にも誘発するため、このシナジーを見込んでデッキに採用するのも悪くなさそうです。
スタンダードでは版図ランプで活躍中。
回復効果、基本土地サーチと使い勝手が良く、古のヤギ角やゼンディカーへの侵攻を押し退けて採用されています。
今後1年走り切ることになるのでしょうか。
果たして。
ここからは僕の妄想なのですが、そもそも土地を戦場に出すというのはどういうことでしょうか？
僕は土地からマナを出せる状態というのはつまり自分で利用できる状態にするということだと思っています。
プレイヤーが山を置いた瞬間にそこに山が出現したり移動してきたりする訳ではなく、元々近くにある山からマナを取り出せる状態になるというのが土地を戦場に出すということになります。
(勿論MTGには実際に動く土地も存在するわけなのですが…)
つまりパイプの作成です。
ゲームが進むにつれて徐々に扱えるマナの量は増えていきますが、アレはどんどんパイプを作っているイメージになります。
自然を扱う能力に長けた緑が土地を伸ばしやすいのは、そういったパイプの作り方がうまいということでしょう。
さて山盛りの収穫は戦場に出した際とそれを食べた際に土地を伸ばせるわけですが、実際海の幸や山の幸が目の前に出てきたら我々は自然とその原産地を思い浮かべるはずです。
原産地、つまり土地。
思い浮かんだ土地とパイプを結ぶのはそれほど難しいことではないでしょう。
そういった意味ではこれはフレーバー的にも満点のカードと言えます。
使えるコモンは好き。ではでは！
