ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

黒赤詐欺(ラクドス・スキャム)について考える

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今日はモダンの黒赤詐欺について。

 

黒赤詐欺は、モダンのトップメタとして現在君臨しているデッキです。

代名詞となる必殺コンボとしてはまず4枚ずつ採用されている激情悲嘆インカーネーション・サイクル。

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この2枚は手札から同色のカード1枚を追放することで、想起で唱えることができます。

この2枚にはそれぞれ優秀な着地誘発があり、特に悲嘆は対象の対戦相手1人の手札から土地でないカード1枚を捨てさせるという序盤から腐らない能力を持っています。

この想起能力はそれらの着地誘発を使える代わりに即座に生け贄に捧げられてしまう為、単純に使うと戦場に何も残りません。

しかしここで彼らを生け贄に捧げる前にまだ死んでいないないし死せざる邪悪を撃つことで、墓地から帰ってきます。

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この際+1/+1修正を受けてスタッツが上がる上に、再び着地誘発を使える為非常に強力。

激情の場合1ターン目に決めても対処できるクリーチャーはいないかもしれませんが、4/4二段攻撃が1ターン目に戦場に出るため、2回も殴れればほとんどゲームが終了します。

 

このコンボの脇を固めるのがいずれも優秀なクリーチャー郡。

敏捷なこそ泥、ラガバンは非常にカードパワーが高く、1マナながら1枚でゲームを決めうる力を持ちます。

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ダウスィーの虚空歩きは単独で強力なメタカードとなり、墓地利用戦術を封殺するほか、手札破壊と組み合わせて3ターン目にエルドラージを唱える様なとんでもない上振れが存在します。

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新戦力オークの弓使いはドローに対して圧倒的なメタとなる他、単純に着地誘発で1点飛ばせるのでそれだけでアドを稼げる場面も。

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フィニッシャー枠としては死の飢えのタイタン、クロクサ黙示録、シェオルドレッドが1枚ずつ。

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長期戦も充分戦えます。

 

非クリーチャーも超優秀。

まずは思考囲いによる手札確認、

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稲妻終止の強力な除去、

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そして鏡割りの寓話です。

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カードを見るだけでもかなり強力なことが伺いしれますね。

 

で、話はここから。

来週12月4日にパイオニアとモダンにて禁止改定が行われることが告知され、モダンにおいてはここ最近環境最前線で戦っている黒赤詐欺にメスが入ることが予想できます。

はてさてそれではどのカードが禁止となるのでしょうか。

 

商業的な話をすると、モダンにおいてモダンセットからは禁止を出したくないというのがウィザーズの本音だと思います。

実際モダンホライゾン、モダンホライゾン2、指輪物語: 中つ国の伝承で登場したカードの中でモダンで禁止指定を受けているカードは蘇る死滅都市、ホガークのみであり、特に神話レアに対しての禁止はパックの存在価値そのものに大きく影響してしまいます。

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ということで該当セットに含まれているカードは禁止されないという前提で考えると除外されるのは以下。

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うーん…この。

中でも一番の問題となってそうなのは敏捷なこそ泥、ラガバンなのですが、この子レガシーでも禁止されてしまったのでモダンで禁止してしまうとヴィンテージ、統率者だけになってしまい、完全に絶滅危惧種になってしまいます。
なのでこの子だけは何があっても生き残るんじゃないかと。

といって他のカードもまあ禁止すると結構問題で、思考囲い稲妻はモダンを代表するカードとなりつつありますし、終止は逆に禁止してもそれほど変わらないでしょう。

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勿論1枚しか入っていない死の飢えのタイタン、クロクサ黙示録、シェオルドレッドの禁止もほぼ影響なし。

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まだ死んでない系列なんて今後も出るたび規制するつもりですか?

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予想は2つあって1つは鏡割りの寓話

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商売的に配慮した際の無難な策で、この場合この枠は歴戦の紅蓮術士になってそのまま環境を取り続けるはず。

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もう1つは悲嘆

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直接手を下すならここしかないです。

色を足すとピッチも難しくなるでしょうし、そうなるとコンボも難しくなるはず。

この場合今後は単なるミッドレンジとして活躍してくれることでしょう。

 

はたして。ではでは!

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