ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

悪斬の天使について考える

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大衆は常に英雄を求めているのさ

今日はこちら。

 

基本セット2010で初登場し、大活躍した通称白い悪魔

5マナ5/5とマナレシオ相当の性能ながら、飛行だけでなく、絆魂で防御も万全、先制攻撃で戦闘も万全、ついでにデーモンとドラゴンに対してのプロテクションと驚異的な戦闘能力を揃えている。

ただでさえ飛行でブロックできるクリーチャーは限られるくせに、先制攻撃で弱いクリーチャーではたとえ接死でも相打ちすら許されない。

じゃあ本体をと思うと絆魂で毎ターン5点ずつ回復していく。

極めつけはプロテクション(ドラゴンとデーモン)。

これはドラゴンやデーモンにブロックされず、能力の対象にならず、ダメージを与えられないというもの。

これにより、彼女を倒せるものはさらに絞られる。

一度動き始めれば毎ターン5点ずつ回復され、ブロッカーはなぎ倒され、殴り倒される頃には相手のライフは20を超える。

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ええい!私も白の5マナ天使のはずだ!

 

弱点はタフネスが5である以外の除去耐性が一切ないこと。

垂直落下、破滅の刃、その他諸々何であろうと落ちてしまう。

が、実際には結局1:1交換であるので4枚入れることで除去を避けることにした。

当たらなければどうということはない。

 

1年にわたる激動のスタンダードを戦い抜いた彼女は勢いそのままに基本セット2011に再録される。

さらに1年間活躍し続けることが確約された、かに思われた。

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落ちろカトンボ!

しかし新たに登場した四肢切断がメイン除去になったり、エルドラージやタイタンなどより大きな生物が主力になると、状況が一変。

採用率は急激に落ちてしまった。

 

つまるところ、彼女が勝てるかどうかはその環境によるところが大きい。

10年の時を経て帰還した彼女を待ち受ける今の環境は…。

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結局厳しいと言わざるを得ないだろう。

除去の質は上がり、戦う飛行クリーチャーにもドラゴンやデーモンなどのメジャーどころはいない。

絆魂が役に立つアグロデッキが環境に少ないのも向かい風。

 

かつての栄光も今は昔。戦いは非情だ。ではでは!

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