ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

スタンダードの赤単の歴史について考える(アラーラの断片・ブロック〜ゼンディカー・ブロック)

第10版+ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片・ブロック

2008年10月アラーラの断片発売により、時のらせん・ブロック、及びコールドスナップが遂にローテーション落ちします。

トップメタは尚も青黒フェアリー。

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対抗勢力として黒緑エルフも登場しましたが、基本的にはこの2つがメタの中心となります。

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翌年2月コンフラックス発売。

プロツアー京都09では5色残酷コントロールが優勝。

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こんなのが平気で使える環境で単色デッキが活躍する訳もありません。

 

同年4月アラーラ再誕発売。

基本的には多色デッキのみで環境が回っていきます。

続唱スワンとか。

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これは血編み髪のエルフのような4マナの続唱呪文を唱え、これによりデッキ内唯一の3マナ呪文である突然の地鳴りが解決。

対象を自身のブリン・アーゴルの白鳥とする事で、土地をドローに変換できます。

追加の続唱呪文として5マナの(続唱か突然の地鳴りブリン・アーゴルの白鳥が唱えられる)瀝青破や、デッキの3分の2が土地である事を活かしてむかつき等が採用されていました。

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基本セット2010+ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片・ブロック

2009年7月基本セット2010発売により、第10版落ち。

上の続唱スワンはキーカード突然の地鳴りが落ちて消滅。

この当時のメタゲームのトップメタは基本的に5色残酷コントロールとなっており、スペイン選手権09や日本選手権09等で優勝する等、高いデッキパワーを見せつけています。

 

基本セット2010+アラーラの断片・ブロック+ゼンディカー・ブロック

2009年10月ゼンディカー追加により、ローウィン=シャドウムーア・ブロックが落ちると、トップメタはカードパワーの高いジャンドに。

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これの対抗馬として、基本セット2010で帰ってきた古の名火力稲妻ボール・ライトニングを軸に、赤単が復権します。

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ゼンディカーからはレガシーでも活躍する最強1マナ・クリーチャーゴブリンの先達が追加されています。

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翌年2月にワールドウェイク発売。

グランプリクアラルンプール10では上記赤単に荒廃稲妻を足した黒赤ビートダウンが活躍。

またモダンやパウパーで活躍している焼尽の猛火が登場。

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ゼンディカーでは待望の対抗色フェッチランドが登場しており、上陸を能動的に発動する事ができます。
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同年4月エルドラージ覚醒発売。
この頃になると青白タップアウトコントロールが登場してきます。

使用されるのは新しい全体除去である審判の日、そして最強PWと名高い精神を刻む者、ジェイスです。

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そんな中日本選手権10では上記稲妻ボール・ライトニングを採用した

赤単スライが優勝を果たしました。

 

基本セット2011+アラーラの断片・ブロック+ゼンディカー・ブロック

2010年7月基本セット2011発売により、基本セット2010落ち。

(追記)誤り。

基本セット2010のローテーション落ちは、同年10月のミラディンの傷跡発売のタイミングでした。

しかし稲妻ボール・ライトニングは変わらず採用された為あまり影響はなく、アメリカ選手権10ではバーン型が準優勝を果たしました。

 

メタゲーム的には大きな変化がありました。

現在統率者で禁止推奨となっているほどのパワーカード原始のタイタンの登場です。

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たかが土地と侮るなかれ当時の環境には溶鉄の尖峰、ヴァラクートが存在し、

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着地時にヴァラクートを2枚、攻撃時に山が4枚あれば山を2枚持ってきて12点、本体6/6トランプル、山を手札から置いて6点と、出ればほとんど勝ちという非常に強力なカード及びデッキとして君臨しました。

打ち消し対策として召喚の罠も存在し、打ち消したと思った次の瞬間には、打ち消したはずの原始のタイタンが着地していたなんて事も。

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同デッキはその後スタンダードのトップメタとして環境を引っ張っていく事になります。

 

環境全体が稲妻を基準に色々と強力なカードが多かったとはいえ、このゼンディカー・ブロックの赤単は歴代赤単の中でも屈指の強さを誇ります。

個人的には友達とMTGで遊び始めたのがこのタイミングなのですが、どちらかというとストレージのスタン落ちカード群で遊んでいたので、懐かしいようなそうでもないような。

ではでは!

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