ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

アーナム・ジンについて考える

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今日はこちら。

 

アラビアンナイトにて登場した中堅クリーチャー。

緑4マナ4/5のジンで、

自分のアップキープの開始時に、対戦相手の壁でないクリーチャー1体を対象とし、自分の次のアップキープまで、森渡りを与える誘発型能力を持ちます。

 

4マナ4/5は当時としては破格のスペックであり、アンコモンでありながら緑を組むのであれば4枚必須と言われた当時を代表するクリーチャー。

森渡りを与えてしまうため対戦相手のクリーチャー1体をブロックすることができなくなってしまうものの、小型クリーチャーであればほとんど問題になりません。

また飛行やそもそもブロッカーがいない場合も関係ありません。

このデメリットが機能するためには対戦相手が地上の大型クリーチャーのみをコントロールしていて、かつこちらにブロッカーがいる場合のみ。

現在では壁でない防衛持ちや、護法持ちを対象に取れば消えますし、幻影の像などであればメリットにもなり得ます。

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実際当時のスタンダードには同様のデメリットを持つ卑屈な幽霊が存在しており、天敵となっていました。

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当時のスタンダードでは赤緑ビートダウンで活躍。

優秀な赤の除去と緑のクリーチャーを合わせたこれらのデッキは当時ステロイドと呼ばれており、その由来は現在では不明となっていますが、説の1つにアーナム・ジンの筋骨隆々としたその体から来ているというものがあります。

 

また他のデッキとしてはアーニーゲドンも有名。

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自分が森をコントロールしているとそのクリーチャーをブロックできない森渡りというデメリットを、土地を全て破壊するという破天荒な方法で乗り越えたこのデッキは、当時の大会の少なさもあり目立った結果こそ残せなかったものの、非常に人気を博したデッキだったと言われています。

 

ジャッジメントにて再録され新規アートを獲得。

レアリティも以前の活躍からレアに昇格しました。

しかし同パックにて登場した幻影のミノタウロスなど全盛期に比べ周りのカードパワーは上がっており、まったく活躍することがないままローテ落ち。

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10版にて再録の可能性はあったものの対抗が10年後のカードということもあり、流石にカードパワーで歯が立たず敗北。

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森渡り自体常磐木から落ちてしまったこともあり、その後も再録されることはありませんでした。

 

時代は変わってもやることは変わりません。

その後も赤緑ビートダウンは環境に何度も現れ、それらは一部の人からステロイドと呼ばれました。

デッキに由来となったアーナム・ジンはもういませんが、そこには確かに同様の戦術が、赤緑の精神が残っています。

ではでは!

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