2025年10月、統率者戦ブラケット委員会は、ブラケット制度とゲームチェンジャーリストの改善を発表しました。
ブラケット制度の変更
ブラケットは従来の「カードパワー」だけでの分類から脱却し、プレイヤーの意図やゲーム体験を基準に分けられるようになりました。各ブラケットには、勝利までのターン数の目安が設定されています。
ブラケット1(展示 / Exhibition)
- テーマ重視
- 10ターン目以降の決着を目安
ブラケット2(基本 / Core)
- 低圧力で創造的なゲーム
- 構築済みデッキ記載撤廃
- 8ターン目以降の決着を目安
ブラケット3(アップグレード / Upgraded)
- 高カード質とシナジー重視
- チューター制限撤廃
- 6ターン目以降の決着を目安
ブラケット4(最適化 / Optimized)
- 迅速で効率的な勝利重視
- 4ターン目以降の決着を目安
ブラケット5(cEDH)
- 勝利最優先の高度なプレイ
- 何ターン目でも終了する可能性がある
ゲームチェンジャー哲学の再定義
単に強力なカードや高マナコストカードではなく、序盤〜中盤にゲームを大きく変え、現行デザインやプレイ体験に長期的影響を与えるカードが重視されます。
削除されたカード
- 重いカード
- 召し上げ
- 核の占い師、ジン=ギタクシアス
- 星の揺らぎ
- 飢餓の声、ヴォリンクレックス
 




- 統率者でなければ問題になりにくいカード
- 最高工匠卿、ウルザ
- 虎の影、百合子
- 眷者の神童、キナン
- 軍団のまとめ役、ウィノータ
 




- その他単発・現代設計基準外
- 偏向はたき
- 食物連鎖
 


残留したカード
- 一つの指輪など、ゲーム体験やデザインに長期的影響を与えるカード


- 効率的チューターはゲームチェンジャーリストで管理


議論中のカード・テーマ
リスティックの研究

支配的で、禁止議論がされました。
タッサの神託者

カジュアルでの使用感について議論されています。
ハイブリッドマナカード

固有色を例えば白、青、または白青のいずれかとして扱えるか議論されました。
一方、色マナ指定があるカード(例:死儀礼のシャーマン)は変更なし。

新ブラケットの追加
2.5ないし3.5を検討しています。
次回予告
- 次回は2026年2月末
- 年内禁止・解禁なし
総括
統率者戦ブラケット委員会は、コミュニティからの意見収集を継続しています。
全体として、単なるカード強度ではなく、テーマやプレイ体験、デザイン哲学を尊重したブラケット運営とカード管理にシフトし、プレイヤーの理解と楽しさを重視する方向へ改善されています。