戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影・ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック
2017年4月アモンケット発売。
トップメタは優秀な機体と操縦者を操るマルドゥ機体と、
理不尽な上振れを持つティムール霊気池でした。
特に後者は凄まじいデッキパワーを見せつけ、グランプリサンティアゴ17、グランプリモントリオール17、グランプリオマハ17で優勝します。
そのあまりの強さに同年6月には霊気池の驚異そのものが禁止され、デッキが消滅しました。
同年7月破滅の刻発売。
遂にラムナプ・レッドが環境に姿を見せます。
4マナ5/4速攻、破壊不能と凄まじい性能を持つ熱烈の神ハゾレトは、その高いカードパワーを活かし、プロツアー「破滅の刻」を優勝します。
ラムナプ・レッドはほぼあらゆるデッキに対し高い勝率を叩き出しました。
しかし唯一ティムール・エネルギーに対してだけは明確に不利がついていました。
ティムール・エネルギーのポテンシャルの高さからやがてミラーを意識した4色エネルギーが環境に姿を表しますが、依然として苦手な事に変わりはなく、
結局ラムナプ・レッドは環境2番手という位置をキープしたままローテーションを迎えることになります。
カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019
2017年9月イクサラン追加、戦乱のゼンディカー・ブロック、イニストラードを覆う影・ブロック落ち。
ラムナプ・レッドは新たに暴れ回るフェロキドンや稲妻の一撃を得ます。
しかしティムール・エネルギーもローテーションでほとんどパーツを失わなかった事で、依然としてトップメタに君臨し、ラムナプ・レッドは引き続き2番手に甘んじる事になります。
翌年1月イクサランの相克発売。
しかしそれ以上に同時に行われた霊気との調和、ならず者の精製屋、ラムナプの遺跡、暴れ回るフェロキドンの禁止の方が環境に与えた影響は大きいでしょう。
これによりティムール・エネルギーが消滅。
赤単も弱体化しましたが依然トップメタの一角として残り続け、グランプリシアトル18スタンダードでは優勝を果たします。
イクサランの相克から狂信的先導者や再燃するフェニックスを手に入れていたのも大きいです。
同年4月ドミナリア発売。
これによりゴブリンの鎖回しを手に入れた赤単は躍進。
プロツアー「ドミナリア」、グランプリコペンハーゲン18、グランプリピッツバーグ18で優勝を果たします。
同年7月には基本セット2019が発売され、グランプリプロビデンス18でも赤単が優勝。
しかし環境終盤はゴブリンの鎖回しの対アグロ性能から徐々にミッドレンジへと移行していき、最終的には赤黒ミッドレンジがこの時期のトップメタとなります。
ただ間違いなくこの時期のラムナプ・レッドはスタンダード歴代最強クラスであり、スタンダードの赤単の中で最強の時期を聞かれれば真っ先にその名前が上がる事になりそうです。
次回はラヴニカのギルドから。
MTGアリーナが本格的に配信され始めた時期でもあるので、かなり懐かしい方も多いのでは?
ではでは!