今日は共闘について。
共闘とは統率者2016で登場した能力です。
統率者デッキを組むに際し、両方が共闘を持つのであれば、2体の統率者を使用する事ができます。
共闘が登場した背景としては、今まで構築する事が難しかった4色のデッキの自由度を大幅に上げるという目的があったのかな、と思います。
実際統率者2016の統率者としては法務官の声、アトラクサやエーテリウム造物師、ブレイヤといった、4色の伝説のクリーチャーが選ばれており、これらの事からも、統率者をより多色デッキで遊んでほしいという狙いがあったのだと思います。
また共闘の良い面として、統率者の組み合わせが膨大な数になるというものもあり、共闘を用いた統率者デッキの数は理論上共闘を持つクリーチャー数xに対し、(x^2-1)/2となります。
なお現在『~との共闘』を除く共闘持ちの伝説のクリーチャーないしPWの数は52枚であり、共闘の取り方としては1326通りある事になります。
これは現在の統率者戦で使用可能な伝説のクリーチャー+PWの数にかなり近い数字であり、共闘が統率者の組み合わせをかなり膨大に増やしている事がわかります。
楽しい能力ではあるものの、実際にはいくつかの問題を抱えた能力となっています。
最たるものとして、共闘は統率者を2枚使えるという点においてゲーム開始時から1枚アドバンテージを得ている状態になってしまっているという事です。
相棒でもわかる通りこの+1はかなり大きな差であり、大体3マナ分くらいの価値があります。
統率者税が別個にかかるというのも問題であり、統率者を出して事実上のアドバンテージを得る行為がかなり取りやすくなっています。
また通常4色デッキであれば、4つのマナシンボルを含む為4マナ以上になるのですが、共闘を持つクリーチャーは単体では2色統率者の為、かなり早い段階で戦場に出ます。
統率者2020で統率者ピッチが登場した事で、この差は開いたと言っていいでしょう。
中にはルーデヴイックの名作、クラムのような重い共闘はいるものの、色拘束自体は薄い為、魔力の櫃があれば2ターン目に着地します。
そもそもの話として2色共闘の間でもかなり強弱に差があり、中でも織り手のティムナ、ルーデヴイックの名作、クラム、トリトンの英雄、トラシオスの3人はアドバンテージ獲得能力において他の統率者とは一線を画します。
ルーデヴイックの名作、クラムとトリトンの英雄、トラシオスは青が被っている為、今後も4色デッキであればこの織り手のティムナとトリトンの英雄、トラシオスないしルーデヴイックの名作、クラムとのどちらかが主流となっていきそうです。
だからといってここで強力な2色共闘を出してしまうと、今度は通常の統率者に立つ瀬が無いのも問題かと思います。
勿論実際にはロフガフフの息子、ログラクフ+愚者滅ぼし、テヴェシュといった単色共闘の組み合わせや、
ギトラグの怪物やヨーグモスの息子、ケリクのような単体統率者も普通に活躍しています。
ただ今後も織り手のティムナ+ルーデヴイックの名作、クラムデッキが統率者の第一線を走り続けそうだなぁという感じがしています。
個人的にオススメの共闘は 三度の再誕、ジェスカとクローサの心胆、カマール。
ストーリー上の兄弟であり、クローサの心胆、カマールに三度の再誕、ジェスカの[0]能力を使えば統率者ダメージ21点を狙えます。
こういうエモい単色共闘はもっと出してほしい。
ではでは!