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アイスエイジで登場した青の1マナエンチャント。
累加アップキープ(1)と、対戦相手が(4)を支払わずにクリーチャーでない呪文を唱えるたび、1枚引ける誘発型能力を持っています。
累加アップキープとはアイスエイジで登場したキーワード能力です。
累加アップキープを持つパーマネントのコントローラーは、アップキープ・ステップ開始時に、まずそのパーマネントに経年カウンターを置き、その後そのパーマネントの上に置いてある経年カウンター1個につきそのコストを支払うか、そのパーマネントを生け贄に捧げるかを選択します。
累加アップキープを持つパーマネントはどれも非常に強力なもの(当時比)の、そのコントローラーは、増え続けるアップキープ・コストを支払うか、あるいは支払わずに生け贄に捧げるかを常に選択させられる事になります。
逆に対戦相手からすれば、放置すれば危険なものの、いずれは戦場を離れるという事で、除去するかどうか非常に悩ましいパーマネントとも言えます。
精神的負荷の対戦相手にクリーチャーでない呪文を唱えるたび、(4)を支払うか、1枚引かせるかを選ばせる能力はかなり強力です。
基本的に(4)は払えるコストではなく、対戦相手はかなりの減速、ないしはアドバンテージの獲得の許容を強いられる事になります。
累加アップキープにより長期的維持は厳しいものの、その牽制力はかなり高く、1マナのエンチャントとして破格の性能を誇ります。
ヴィンテージで使われる事のある1枚で、先手1ターン目に置く事で対戦相手のマナファクトを大きく牽制する事ができます。
クリーチャーが少ないというのもかなりの追い風ですね。
現在の主戦場は統率者。
対戦相手が3倍に増える為ドローできる機会が多く、また対戦相手からしてみても他の対戦相手が2人いる為、無視して引かせてもらえやすいです。
また魔力の墓所や太陽の指輪といった非常に強力なマナファクトも多く、また(4)と要求マナが多い為無視される事も多いです。
類似カードのエスパーの歩哨やリスティックの研究と合わせて、特にレベルの高いデッキで活躍しています。
英語名Mxstic RemoraのRemoraとは
1.コバンザメ
2.邪魔者、妨害、障害
という意味。
これは元々古代ギリシャやローマにいたとされるレモラという怪異が、船にくっつき進行を妨げるという逸話があった事に由来しています。
能力的にも進行を妨げだり、コバンザメのように相手の動きに対応して引く様子がまさにぴったり。
アイスエイジ版のイラストにはエンチャントにも関わらずお魚が大きく写っており、後に団結のドミナリアで登場した永遠の策謀家、ズアーのイラストにも同様のお魚が描かれています。
日本語名神秘的負荷はサメの俗称であるフカがかかっており、非常に名訳。
実際統率者戦で無視してかなり引かせると、引かせたプレイヤーに対応する様に言われるので、実際負荷と言えなくもありません。
これ置いて大量ドローは統率者の最も気持ちいい瞬間の1つ。
ただし固執しすぎて維持しようとマナを払いすぎると、手札はあるけど何もできなかったとなる事も。
ドミナリア・リマスターで再録され、日本語名も獲得。
旧枠日語手に入れておきたいです。ではでは!