今日はこちら。
アンティを賭けてゲームをプレイしない場合、プレイを開始する前にデッキから取り除かれる能力、及び自身をアンティにする事でアンティ領域にあり自分がオーナーである他のカードを墓地に置き、カードを1枚引く効果を持っています。
アンティとはMTGの黎明期にあったルールの1つ。
まず各プレイヤーはゲーム開始時にライブラリートップをアンティ領域に置きます。
その後ゲームを行い、ゲームに勝利したプレイヤーはアンティ領域に置かれているすべてのカードの所有権を取得します。
この所有権というのはコントロール奪取とかそういう甘いものではなく、本当に自分のものになります。
これはレアリティの高いカードをデッキに入れすぎる事を抑制する目的がありました。
ただコモンデッキが札束に勝てるかというと非常に怪しく、あまり効果はなさそうに思えます。
またこのルールのせいで支配魔法が対戦相手のカードの所有権を奪うカードと勘違いされたりしてました。
流石に怖すぎますね。
MTGにおいてカードの効果はルールより優先されますが、残念ながらそれ以前に法律が優先される為、現在ではこのルールは廃止されています。
逆に言えばカードに金銭的価値が認められているという事でもあり、地位向上と言っていいでしょう。
そもそもの話として例え基本土地であろうと1枚でも取られればデッキ枚数が足りなくなる為強制ドロップとなってしまいます。
インビテーショナル01では勝ち取ったアンティの合計金額が競われ、当時2ドルだったこのカードを使って相手のアンティ総額を抑えたカイ・ブッディ選手が優勝しました。
効果について少し触れると自身を戦場から取り除く代わりにカードが1枚引けるので事実上のキャントリップとなります。
この効果はこの時点では初であり、後に数多く誕生する1枚引く効果を持つカードすべての元祖となります。
まあ捕まるリスクを負ってまでゲームなんてするものじゃないですね。
楽しんでいきましょう。ではでは!