ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

夢の巣のルールスについて再度考える

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今日はこちら。

 

夢の巣のルールスはイコリア:巨獣の棲処で登場した相棒の1体です。

相棒条件は開始時のデッキに入っている各種パーマネントのマナ総量が2以下である事。

3/3/2絆魂と優秀なスタッツを持ち、毎ターン自分の墓地からマナ総量2以下のパーマネント呪文を唱えられる永続型能力を持ちます。

 

相棒条件は下環境になるほど満たしやすくなります。

またインスタントやソーサリーは参照しない為意志の力等と併用する事もできます。

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最初から相棒条件を満たしているデッキも複数あり、特にレガシーやヴィンテージでは入れない理由がほとんど無いカードとなっていました。

 

継続してアドバンテージを得られるのも特徴です。

例えば同じく強力な相棒である空を放浪するもの、ヨーリオンは、自分のパーマネントを大量にブリンクさせる事によって一度に大量のアドバンテージを得ます。

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しかしそれは裏を返せばそれだけ事前準備が必要になるという事でもあります。

これに対し夢の巣のルールスが必要とする事前準備は墓地の数枚のパーマネントとごく僅かです。

着地したターンに得られるアドバンテージはごく僅かですが、それ以降のターンもジリジリとアドバンテージを得る事ができます。

損魂ランタンミシュラのガラク等生け贄にして1ドローできるカードは特に評価を上げました。
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レガシーやヴィンテージで暴れに暴れた結果、発売から一月程で禁止。

特にヴィンテージでは相棒という性質上従来の制限という形では対応できなかった為、法律上ないしゲーム上の問題でない、ゲームにおける純粋な強さによる初の禁止カードとなりました。

(後に相棒ルール変更によりヴィンテージでは禁止解除されました)

その為夢の巣のルールスはその活躍の場をモダンやパイオニアに移す事となりました。

 

しかしモダンのカードプールでも夢の巣のルールスの強さは存分に発揮されました。

現在夢の巣のルールスを使用したデッキの勝率と使用率はそうでないデッキに比べ著しく高く、モダンにおける一種の構築制限となっていました。

夢の巣のルールスを採用したデッキはそうでないデッキに比べ強力な後ろ盾を持った状態となります。

1:1交換を繰り返した後でポケットから取り出されたこのナイトメアは、ターンが経つにつれ取り返しのつかないアドバンテージ差をもたらしました。

その為昨日付けで夢の巣のルールスはモダンでも禁止されました。

 

同様にパイオニアでも禁止されました。

現在のカードプールでは夢の巣のルールスはモダンほどの使用率と勝率はありません。

しかしそれは時間の問題です。

カードプールの増え続けるフォーマットにおいて夢の巣のルールスがいずれ問題となるのは明白でした。

そこで昨日付けでパイオニアでも禁止となりました。

 

既にスタンダード落ちしたレアである夢の巣のルールスが使えるフォーマットは、紙では統率者だけとなりました。

100枚のハイランダーである統率者デッキでは相棒条件を満たすのは至難の業です。

またそもそも変種ルールでなければサイドボードの使用自体認められていません。

他の伝説のクリーチャー同様普通にメインデッキ、あるいは統率者に据えるしかなさそうです。

 

残された夢の巣のルールスの棲処は他にヒストリックだけとなりました。

このフォーマットであれば以前の青黒ローグのデッキを何の変更もなく使用できます。

ここは安住の地となれるのでしょうか。

 

ヒストリックはパイオニアやモダン同様カードプールの増え続けるフォーマットです。

夢の巣のルールスが抱える問題はヒストリックでも何も変わらず、1:1交換の後に蓋をする動きは何も変わりません。

現在でも黒緑生け贄や青白オーラは一定の使用率と勝率を持っておりトップメタの一角です。

早いと今月中、遅くとも年内には夢の巣のルールスは再び追放されてしまうと思います。

 

ただそれで終わらないのがMTGアリーナ。

スタンダードで相棒条件を満たさず採用されていた際にはそれほど問題にはならなかった為、すぐに相棒条件が消されて帰ってくると思います。

むしろ禁止同日に行えば調整の名目で実施できる為ワイルドカードの返却も無くなります。

これが本命な気がしますね。

 

夢の世界の住人に幸あれ。ハハッ。ではでは!

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