今日はこちら。
アルカイックは巨体と莫大な時間を持つ種族(数千年生きているとされています)で、魔法に関して先見的な才能を持っているとされています。
しかし彼らから知識を得るのは容易ではありません。
彼等は抽象的な仄めかしや謎めいた比喩が大好きだからです。
きっと暇だから無駄話が好きなんですね。
…うわ、気をつけよう。
3マナの講義・ソーサリー。
相手より手札が少なければ2ドロー、4枚以上少ないなら3ドローできます。
講義という事で最初はサイドボードに置いておき、履修で持ってくるのが主な使い方になります。
履修という能力の性質上、カード枚数で見ればキャントリップと変わらず、うまく使えれば更にアドバンテージを稼ぐ事ができます。
また一般的なカードより弱い講義の中で、条件さえ満たせば予言となるこのカードは、うまく決まった時の強さは一段上となっています。
しかしその一方で手札を減らしづらい為、そもそも条件を満たすのが困難。
特に相手の手札が0枚であればどうあがいてもドローする事ができず、プレビュー段階での評価は散々でした。
その後、ローテーション落ちによりカードの再評価が始まると、厚かましい借り手の穴を埋めるバウンスとしてゼロ除算が注目され始めました。
これに伴い講義カードも再評価され、そして固定枠として見出されたのがこのアルカイックの教えでした。
(と環境科学とマスコット展示会。)
バウンスにより相手の手札がないという状況が減り、条件を満たすのが容易な事。
また相手のテンポを阻害して隙を作り、その間にドロー呪文でアドバンテージを稼ぐというのは、コントロールがやりたい代表的な動きと重なっています。
こうしたバウンスが注目された背景にはやはりアールンドの天啓がありました。
クロックを追加しながら追加ターンを得られるアールンドの天啓はコントロール側のキルターンを不適切なほどに早めていました。
(予顕により一時的に手札から消す事ができるのも相性いいですね。)
その為バウンスというアドバンテージとテンポを交換する、基本的にはコントロールに入らないカードが、序盤に相手を少しでも躓かせられればリーサルに間に合う為に、採用されていたのです。
この事は消えゆく希望が採用されていた事からも頷けると思います。
(後の手札の質の上昇に繋がるとはいえ基本的には手札を1枚失うカードです。)
単体では弱そうなカードでも、環境次第では大活躍する事もある。
アルカイックの教えは多分そんなところではないでしょうか。ではでは!