今日はこちら。
昨日禁止改定が行われ、ヒストリックで
・ティボルトの計略 無制限→禁止
・記憶の欠落 無制限→一時停止
・渦まく知識 一時停止→禁止
となりました。
スタンダードでは変更無し。
アールンドの天啓とエシカの戦車は要注意ですが、このままイニストラード:真紅の契りまで待つようです。
一般的に多色デッキの方が強化を受けやすい為(各色が同比率で封入されている場合単色デッキは全体の20%、2色デッキは40%使える)、後者は多分ローテ落ちまで完走。
前者は怪しいと思っています。
打ち消し以外で対処不能なほぼ即死コンボはアウトなんじゃ。
あと僕が見逃しただけなのかもしれませんが、昨日いきなり禁止出る可能性があったのは普通に驚きました。
ティボルトの計略はこのブログでこれまで何度も取り扱ってきたカードです。
混沌の辛苦と相性がよく、これを打つ事でデッキから唯一のマナ総量3以下の呪文であるティボルトの計略が発動、そのままガチャに突入できました。
実質1枚コンボでありマリガンが圧倒的に改善された他、次ターン以降手札の土地でガチャができるようになり、ガチャの成功率自体も上昇とローグデッキとして無視できない強さを持っていました。
マグマ・オパスなどを介して3ターン目に発動することもでき、ガチャの結果次第では事実上そのままゲームが終了してしまっていた為、フェアデッキとの対戦では相手に関係なくただただ計略側の引きのみが勝敗を左右していました。
この先どのようなカードが追加されたとしても、このデッキの性質は変わる事はなく、更生の余地が無いとして一時停止になる事も無く禁止されました。
渦巻く知識及び記憶の欠落はその逆に勝率の高い安定したデッキに採用され、トーナメント・シーンでも活躍してきました。
渦巻く知識はレガシー最強のドロースペルであり、寓話の小道の様なフェッチランドとの相性が抜群です。
そこまでせずとも序盤の事故回避には有用で、時にはシャッフル手段無しで使われる事もあります。
勝率的には問題なかったものの、イゼット・フェニックスやジェスカイ・コントロールの使用率が高かった為、一時停止に。
その後も同デッキが環境を引っ張り続けた為にそのまま禁止になりました。
こちらは単純にパワーラインの問題ですね。
さて今日の本題。
記憶の欠落はヒストリックで土地を除き最も使われていたカードで(公式が明言)、青系デッキを強力に支えてきた1枚です。
ここでは登場と同時に禁止された対抗呪文と比較してみてみましょう。
まずマナコストですが対抗呪文がダブルシンボルなのに対し、記憶の欠落はシングルシンボル。
記憶の欠落の方が明確に使いやすいです。
次に効果ですが対抗呪文が墓地に送るのに対し、記憶の欠落はデッキトップです。
次のターン引かれてしまうとはいえ、どちらもこのターン中はその呪文を打ち消しています。
またアドバンテージとしてはどちらも1:1交換です。
コントロールとしては重要な事ですね。
対抗呪文の方が後腐れはないものの、記憶の欠落にもメリットが大きいです。
例えば相手がマナスクしている場合、相手のなけなしの呪文をデッキトップに置けば、相手は次のターンも土地が引けません。
あるいはほぼ勝ち確定の状態から相手の適当な呪文を打ち消せば、相手の次のドローでの逆転の目を確実に封殺する事ができます。
先程出た混沌の辛苦の場合、墓地に置くよりもデッキトップに戻す方が有用で、続唱誘発前ならそのままデッキボトムに行ってしまいます。
フラッシュバックや再活等でも同様ですね。
あまりやりたくはありませんがドビンの拒否権に関しては記憶の欠落の方が有用です。
この場合自分の呪文に対して打つ事で次のターンにドローできます。
アドバンテージは失っているので、緊急回避ですね。
最早覚えておく必要も無さそうですが。
この様に対抗呪文と比較しても強力というか普通に勝ってそうな一枚。
多色デッキで主に使われていることを踏まえれば、むしろ逆の方があり得たと思いますね。
(どう考えても青単色デッキより青系コントロールで使われる方が多そうだったし)
今回はまだ一時停止ですが、ジェスカイコントロールの主要な動きはまだまだ健在。
普通にこのまま禁止と見て間違いないと思います。
他にもデジタルオリジナルの数枚のカードがテキスト変更。
永続マイナス2種が相手のクリーチャー限定になった他、3枚のカードが微強化を受けました。
タフネス+1タフネス修正値-1。
つまり変身後は変わらず素のスタッツのみ強化。
2番目の忠誠度能力のコストが+1に。
タフネス+1
ただ微強化を受けた3枚が使われるかというとかなり怪しく、単純にヒバリコンボが消滅しただけだと思います。
実際引き分けも多かったのでしょう。
この変更方法自体はかなりいいとは思いますが、やはり力不足な感じが…。
青系デッキの弱体化により、ヒストリック環境は変化するのか。
今後の環境に注目です。ではでは!