ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

剣を鋤にについて考える

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今日はこちら。

 

この世にMTGが生まれた時、白に与えられた役割は回復でした。

これは白にとって厳しい役割でした。

なぜなら当時ライフ回復は過剰に強力に見られていたからです。

 

例えば治癒の軟膏

ブーンズと呼ばれたサイクルの1枚で、各カードは3に関連する効果を持つ1マナインスタントです。

このカードの強さはこのサイクルでぶっちぎりの最下位でした。

サイクルの他のカードとしては青のAnsestrall Recallが最強で、これは抜きにしても黒の暗黒の儀式や赤の稲妻、緑の巨大化と他のカードはすべて環境で活躍しています。

実際今のスタンダード環境にあったとしても、相当強い部類に位置するカードでしょう。

ああもちろん、青は禁止です。

 

実際の所稲妻巨大化で3点ダメージを受けたとしても、治癒の軟膏を使えば即座に無かったことにできる為、わからなくない話ではありません。

しかしいくら撃ってもそれだけで勝利することはできず、またカード・アドバンテージを得ることもできません。

その為、トーナメント・シーンでは非常に強力な回復でなければ活躍できませんでした。

 

剣を鋤にはそれが珍しく白にとって有利に働いた1枚です。

クリーチャーをわずか1マナで追放しながら、デメリットは相手のライフ回復のみ。

非常に強力な除去であり、実際コンフラックスで流刑への道が登場するまでは最も強力な単体除去でした。

その後霊気紛争で致命的な一押しが登場するまで白は単体除去最強の色でした。

 

このカードはアルファ版からアイスエイジまで、青白コントロールを始め様々なデッキで活躍しました。

スタンダードの最初の大会プロツアーニューヨーク96ではBlack LotusTimeWalk等、当時の制限カードだらけのThe Deckに4枚採用されていました。

その後アライアンスが発売され、天敵露天鉱床が制限入りしたことで青白コントロールは急浮上し、カウンターポストが誕生。

以降何年にも渡るコントロール全盛期に突入することになります。

 

余談ですが自分のクリーチャーを対象に取れば、自分が回復できます。

実際とあるプロツアーではこれを自分のクリーチャーに撃ったことで生き残り、その勝利によって優勝を決めました。

 

さてこのカード、ストリクスヘイヴン:魔法学院のミスティカルアーカイブに収録され、ドラフトでも使えるようになりました。

ヒストリックでは思考囲い致命的な一押しなど強力なカードが揃う黒に対し、コントロール向きのカードにパワーの足りない白待望の除去として、あるいはアグロやミッドレンジ優勢の現在のメタゲームに対し、コントロール復権のための1枚として注目を集めました。

 

しかし、後に行われた発表でこれがヒストリックに追加されないことが判明。

世のコントロール使いは落胆しました。

 

確かに強力なカードですが、所詮は単体除去。

例えば上流階級のゴブリン、マクサスに撃っても着地誘発は全く止まりません。

サクリファイスに至ってはどこに撃っても生け贄に捧げられるのがオチでしょう。

本当にヒストリックのカードパワーを超えているのかは非常に怪しいと思います。

生物がレガシー級なら除去もレガシー級でいいと思うのですが。

 

いつかこのカードをヒストリックで使える日が来ることを強く期待しています。

ではでは!

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