今日はこちら。
まずは不許可の話から始めましょう。
対抗呪文が使えたのは今はもう昔の話。
かつての栄光はどこへやら、ほぼすべての呪文に対する完璧な回答たりえるカウンターは、その他の非クリーチャー呪文同様弱体化の一途をたどることになりました。
入れ替わりで以降のカウンター呪文の基準となったのは取り消し。
単純に1マナ増えただけの下位互換でありつつも、時のらせんでの登場直後は各種コントロールに採用され、結果を残しました。
しかしその後、他のカードパワーが上がるにつれて相対的カードパワーが低下、トーナメントから姿を消していきました。
しかし、それでカウンター呪文が完全に環境から姿を消すことはありませんでした。
取り消しの上位互換である対抗呪文が常に環境の第一戦で活躍し続けたように、度々登場した取り消しの上位互換が代わりに環境に姿を見せることとなりました。
不許可もその一枚。
通常の呪文を打ち消した際の効果は全く変わらないが、それだけでなく起動型能力や誘発型能力を打ち消すことができます。
これが存在する環境ではプレイヤーは唱えた時に誘発する能力や、プレインズウォーカーの忠誠度能力等、本来は打ち消しを警戒する必要のない行為それぞれにも慎重なプレイングが求められます。
その圧倒的汎用性の高さから、各種コントロールで大活躍した実績を持ちます。
基本セット2020で登場した物語の終わりはその系譜を継ぐ一枚です。
青1マナ薄くなったことで打ち消せる呪文は伝説の呪文のみになってしまいましたが、起動型能力や誘発型能力を打ち消す分には全く問題になりません。
現在の主戦場では多くの伝説の呪文が飛び交っています。
相棒やPWはもちろん、上流階級のゴブリン、マクサスに自然の怒りのタイタン、ウーロ等どれも1枚でゲームを決定付けるカードが多く、それを2マナで打ち消せるのは非常に強力です。
しかし、それだけではなく起動型能力や誘発型能力を打ち消せる能力も非常に有用であり、サメ台風のトークン生成能力やハイドロイド混成体のドロー効果を打ち消すことができます。
これらのカードはスゥルタイミッドレンジの主力カードの多くが含まれており、少なくとも現状のメタゲームであれば、メインから採用する価値が十分あります。
そろそろ今年も終わりですね。来年もよろしくお願いします。ではでは！
