昨日ミシックに到達したので、プラチナ帯からずっと使い続けたゴブリンについて。
と言っても11月にヒストリックでミシック1位を保ち続けたリストです。
それを元になぜそのサイドボードなのか考えていきたいと思います。
Vsスゥルタイ系/コントロール
+1ゴブリンの首謀者
+1ゴブリンの損壊名手
+2通報の角笛
-4ずる賢いゴブリン
このゴブリンの損壊名手は墓掘りの檻対策であり、一方で破壊すべき対象が出てこなかったとしても役割が持てる素晴らしいカードです。
我々の目的は墓掘りの檻を破壊することではなく、 ゲームに勝利することです。
仮にこれが削剥であった場合、あなたは30ターン後に墓掘りの檻を2マナ安く破壊することができるかもしれませんが、それがロードとして使えるならば、墓掘りの檻が置かれるずっと前に勝利できる可能性があります。
またブロッカーが極端に少ない場合、速攻の付いた上流階級のゴブリン、マクサスは、その強烈な一撃をそのまま相手に喰らわせることができます。
これはたとえ墓掘りの檻が出ている状態であっても、自分の場に速攻を付けるロードがいればそのままゲームを決められる場面が多いということを意味します。
4マナとして一応仕事はするもののそこまで強力でもない為、1枚もあれば十分だろうと判断したと思われます。
相手がたまたま墓掘りの檻を引いた時に、こちらもたまたまゴブリンの損壊名手を引いた為、破壊することができたくらいに考えた方がいいでしょう。
デッキにはゴブリンの女看守が4枚入っている為、いざとなればサーチも可能です。
ゴブリンの首謀者と通報の角笛は共に追加のリソース獲得手段です。
通報の角笛はバーチェット選手がメインから採用したことで話題になった一枚で、ゴブリンの地位を一段階上昇させたサイドカードです。
コストの軽減も強力ですが、それ以上に毎ターンデッキトップから追加のリソースを獲得できる可能性があることが非常に強力です。
またスゥルタイ系では対処できるカードが現在の構築では大渦の脈動くらいしかない為、長い間場に残りやすいです。
一方のゴブリンの首謀者は戦場に出た瞬間に最大4枚ものリソースを獲得できる可能性を持ち、即座に除去されてもアドバンテージが得られる一枚です。
上流階級のゴブリン、マクサスの当たり札となることも重要で、初期の構築ではメインから入っていた一枚でもあります。
この二枚は遅いデッキ相手にしかサイドインされません。
どちらかと言えば通報の角笛の方が強力な気がしますが、2枚目の通報の角笛よりはゴブリンの首謀者の方が強力なので、この配分が一番強いと思われます。
(コストに不特定マナを2以上持つのが、群衆の親分、クレンコと上流階級のゴブリン、マクサスしかいない為、コスト軽減の恩恵が少ない+1枚目でデッキトップがゴブリンじゃなかった時、2枚目もリソースを得られない)
抜かれるのはずる賢いゴブリン。
単体で強力でなく爆発力も少ない為、全体除去で失うリソースを減らすためにも抜かれるのは納得です。
これにより3ターン目に上流階級のゴブリン、マクサスを出すルートが1ターン目スカークの探鉱者、2ターン目人目を引く詮索者+2ターン目か3ターン目のデッキトップが群衆の親分、クレンコのみとなりますが、これらのデッキを相手にする場合、それらの条件に加えて相手が思考囲いを撃ってこなかったり、検閲を構えていなかったりとさらに困難になるので狙う意味が薄いとも言えます。
Vsミラー
+1ゴブリンの鎖回し
ー1反逆の先導者、チャンドラ
タフネス1の並びやすいこのマッチアップではゴブリンの鎖回しは非常に強力な一枚となる状況が多いです。
デッキにはゴブリンの女看守が(以下略)
一応アグロデッキなので反逆の先導者、チャンドラを減らしますが、これは維持が難しいことを意味しているわけではありません。
+からブロッカーが出せれば万全で、1ターン残ればマナ加速から展開を早められます。
スカークの探鉱者や速攻ロードが相手の場にいる場合は返しで落ちる可能性があります。
その場合はマイナスで落としてください。
なお着地からトップめくってダメージはあまり強くないです。
リーサルか十分なマナがない場合は避けた方が無難です。
Vsサクリファイス
+1ゴブリンの損壊名手
+4削剥
-4人目を引く詮索者
-1反逆の先導者、チャンドラ
厳しいマッチアップです。
墓掘りの檻がほとんど入ってこないことが唯一の救いか。
波乱の悪魔をとにかく落としたい。
意外とクリーチャーからのダメージが少ないので反逆の先導者、チャンドラが生き残ります。
波乱の悪魔さえいなければ。
Vsオーラ
+4削剥
+2アクロス戦争
-4人目を引く詮索者
-2反逆の先導者、チャンドラ
厳しいけど最近数が減ってきました。
静寂をもたらすものがオーラでどんどん大きくなる展開が最悪。
勝ち筋は大抵群衆の親分、クレンコ。
絆魂にブロックされたクリーチャーを戦闘前に生贄に捧げると、相手に回復されないことを忘れずに。
Vs赤単、グルール、黒単
+1ゴブリンの鎖回し
+1ゴブリンの損壊名手
+4削剥
-4人目を引く詮索者
-2反逆の先導者、チャンドラ
正統派アグロ集団。
除去を増やして相手の動きを遅らせて上流階級のゴブリン、マクサスまでの時間を稼ぎましょう。
Vs赤黒錬金術師
+4損魂ランタン
+1ゴブリンの鎖回し
-3人目を引く詮索者
-2反逆の先導者、チャンドラ
非常に厳しいマッチアップです。
思考囲い連打は大抵のデッキにとって悪夢以外の何物でもない。
サイドボードに4枚とられた損魂ランタンはすべてこの為。
一方でかなり数の少ないマッチアップであり、それに4枚ものサイドボードを割いているのには若干疑問が残ります。
とはいえ、他のマッチアップでサイドボードに文句はない為現状このまま。
Vs新生化、霊気池
なし
純粋な速度勝負。多分メインが一番早いと思います。
Vs緑単
+1ゴブリンの鎖回し
+1ゴブリンの損壊名手
+2アクロス戦争
-4人目を引く詮索者
厳しいマッチアップだと思います。削剥で誰も落ちないし。
ゴブリンの鎖回しはラノワールのエルフ一点張り。
ゴブリンの損壊名手は珍しく打点アップ用。
Vs青単
+1ゴブリンの鎖回し
+4削剥
-3上流階級のゴブリン、マクサス
-2反逆の先導者、チャンドラ
上流階級のゴブリン、マクサスが通るわけのないマッチアップ。
1枚残すのは女看守(以下略)
反逆の先導者、チャンドラも飛行多すぎて守れません。
タフ1が多くゴブリンの鎖回しが激烈に刺さるのと、ドロー系オーラを付けたクリーチャーを落とすための削剥を入れます。
Vs黒単王神
+1ゴブリンの損壊名手
+4削剥
-3人目を引く詮索者
-2反逆の先導者、チャンドラ
1回も当たりませんでした。
個人的に無色ランプはこのサイドボードしてました。
Vsローグ
+1ゴブリンの鎖回し
+1ゴブリンの損壊名手
+4削剥
-4ずる賢いゴブリン
-1反逆の先導者、チャンドラ
1回も当たりませんでした。
非常に強く、特にダイヤ帯は無敗で駆け抜けました。ではでは!