ならず者とは盗人や諜報員などの反社会的集団に属する人たち。
裏社会に生きるものらしく今まで表舞台に立つことはなかったが、今回『ゼンディカーの夜明け』により大量のサポートカードを獲得し、遂に一線級のデッキとなった。
戦略としては典型的なクロックパーミッション。
まずは盗賊ギルドの処罰者や空飛ぶ思考盗みで相手のデッキを切除していく。
相手の墓地に8枚以上カードがたまれば、本領発揮。
スタッツが上がり、一発一発がより重くなっていく。
また相手の墓地に致命的なパーマネントが落ちれば、すぐさまトリックスター、ザレス・サンに変身。
サメ台風や精神龍、ウギンなど相手のゲームを決める一枚を奪い、華麗にゲームを決めよう。
致命的なカードは各種打ち消しで対応。
特に湖での水難は2マナながら打ち消せる範囲が広く、また一度場に出てしまったクリーチャーでも破壊することができる切札的な存在。
手札が切れたら物語への没入。
相手の墓地にカードが7枚以上あれば4マナ4ドローと圧倒的なコストパフォーマンスを誇るこのカードで、一気にリソースを回復し勝負を決めよう。
このデッキでは追加の切除手段として遺跡ガニが追加されている。
タフネス3でアグロ相手の壁となりつつ上陸で3枚ずつデッキを削っていく姿は、かつての面昌体のカニを彷彿とさせる。
2枚以上並ぶとライブラリーアウトによる勝利も見えてくる1マナとは思えないほど強いカニ。
その一方で対策されると一気につらくなるデッキで、特に脱出が天敵。
敵に塩を送る形となってしまう。
アゴナスの雄牛なんかは2マナで墓地を8枚も追放してしまう為、一気に条件を満たさなくなってしまう。
塵へのしがみつきがあるものの、切除している過程でさらに落ちる可能性もあり、結局根本的な解決にはなりにくい。
その為、一時期爆発的に数を増やしたものの、その後一気に表舞台から姿を消したデッキである。
人の噂も75日。再び風が吹いてきた。
対策されれば弱くとも怠れば強いデッキであることは間違いない。
対策カードが減ってきている今こそ再び暗躍する時が来た。ではでは!