ようこそ、哀れな旅人よ。ここが貴様の運の尽きよ。
我が誰かだと?よもや我の名を忘れたわけではあるまい?
我が名はニコル・ボーラス。
貴様にはこの我、王神、ニコル・ボーラスを統率者としてヒストリックブロール用のデッキを構築してもらおう。
ブロールのルールがどういったものなのかは公式のページでも見てくれ。
我が教えるのは構築のコツだけだ。
まず重要なのはできるだけ強い統率者を使うことだ。
ブロールのデッキはハイランダーだ。
1回フリーマリガンができるとはいえ、特定の1枚を引くのはかなり難しい。
が、統率者は別だ。
統率者に限ればブロールは100回やって100回使う事ができる。
となれば統率者の強さがそのままデッキの強さに反映されやすいというのは、そう難しい話でもあるまい。
まあこの点については貴様が心配することはない。
この我を統率者として使えるのだからな。
統率者を決めたならば、次は他の59枚を決めよう。
この時も貴様の統率者が進むべき道を教えてくれる。
我は非常に強力な統率者だが…残念ながら7マナとちと重い。
まあ多元宇宙最強の我が力を貸してやるんだ。
7マナはむしろ安いくらいだが…これは貴様が我を呼び出すまで生き延びる必要があるということだ。
これはつまり貴様が組むべきなのがコントロールデッキであることを意味している。
仮に統率者がフェイに呪われた王、コルヴォルドならサクリファイスデッキを組むべきだし、朱地洞の族長、トーブランならアグロデッキを組むべきだろう。
統率者を掲げた時点でデッキの指針は大方固まっているといってよい。
一部の人間には、固有色だけを目当てに統率者を選ぶ輩もいると聞いた。
だが、それは毎試合初期手札が1枚以上少ないハンデを背負っているに等しい。
ある特定の戦術で戦いたくて、しかも統率者を使わないのであればわざわざハイランダーと言う制限などない通常のフォーマットで戦うべきだろう。
そもそも統率者は各々のお気に入りのカードだろう。
毎回確実に手札にあるのにそれを使わない理由がどこにあるというのだ?
毎回手札にあるということはそのマナ域では毎回それを唱えることになるということを意味する。
貴様は7枚目の土地を出したなら、毎回我の力を借りることができる。
これはつまり我以外に6マナ以上のカードを入れる必要がほとんどないということだ。
同様のことは今田家の猟犬、勇丸とかにも言える。
毎回1ターン目にこの愛犬を呼び出すのであれば、1マナは普通のデッキよりずっと枚数を抑えることができる。
以上だ。
現状我を統率者に据えるのであれば、ヒストリックブロールでしか使うことができない。
そしてヒストリックブロールをやるには指名対戦でしかできない。
さあ組みあがったらこの我と戦うのだ。遠慮するな。時間はたっぷりあるからな。